授業など

タイピング大会の実施

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

私の担当する1年次前期科目情報リテラシー演習の中でタイピング大会を実施、表彰式を行いました。

2024070101

タイピング速度は今なお重要なスキルだと考えています(いつかはタイピングに代わる入力手段が……と思って何十年も経つような気がします)。タイピングは速ければそれだけレポートを書き終えるまでの時間を短縮、あるいは自然とタイピングできれば思考を妨げずに質も向上します。タイピング自体を目的にしているわけではないので、後者の方がより重要かも知れません。

とはいえ試験というのは意図と少し違うように思いますし、実施方法も難しくなってしまいます。ここでは大会として実施し、2クラスそれぞれトップ10を表彰しました。

ほぼ全員がそれなりの速度ではタイピングできますから、トップ10はかなり速い方だと思います。中には大会のルールを熟考し、ルールをうまく活かして高いスコアを出した人もいて、そのことはとても嬉しく思いました。速いことも大切だけど、こういったルール理解力も大切ですからね。何しろこの科目は情報リテラシー演習なのです。情報の活用力を高めることが求められています。

大会としては(運営側としては反省点もありますが)おおよそうまくいって、楽しんでスキルアップにつなげたり、自身の現状を客観的に把握できる機会を提供できたものと思います。

 

研究室の様子

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

3年生の研究室配属、2名の研究生の入学と秋になって新たな事柄が続いたので報告します。

Img_20231013_113114

3年生の卒研室配属が完了し、天野研(センシング技術活用研究室)には12名の新メンバーを迎えることになりました。写真は昨年度好評だった?アイスブレイクイベントを今年も実施した様子です。天野研ではこれから文献調査を通じて各自のテーマに関わる内容の理解を進めます。

これとは別に天野研では2名の研究生を新たに迎えました。いずれも来年4月から修士課程入学を予定している留学生が、その前から研究に着手する形になっています。

新たなメンバーと一緒に新たなテーマについて検討するのはたいへんな面もありますが、新たな展開が期待される、ワクワクするときでもあります。

 

授業参加の作用?

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

私の担当する講義では学生による発言を重視しています。講義の中にいろいろな機会を設けて、学生の説明・意見などを話してもらうことを授業参加と呼んでいます。学生の発言を聞いていると、私が見過ごしていた部分が見えてきたりします。

授業参加はときに板書だったり、プレゼンだったりすることもありますが、主にマイクスタンドのところで話してもらうことが多いです。

2023100301

原則、先着5名に発言権があるようにしているので、マイクスタンドから遠い席だと回答したい設問に間に合わないかも知れません。という話をした2回目、この講義では図のように学生が三角形の位置に着席していました。これほど極端に着席位置が偏ったのは初めてのことだったので、おもわず記録をとってしまいました。

この授業参加のスタイルはもうずいぶん前になりますが、ある学生Yさんの存在が大きいです。Yさんの頑張りをいかにして拾うか、それもただの救済ではなくて当人だけでなく、更に他の学生にとっても有益な学習にするかと考えた結果です。そう考えてみると先輩の存在が今でも後輩の学びに大きな影響を及ぼしている、いわば大いなる資産といえますね。

 

ポスター発表会準備中(プレビューを実施)

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

工学部では1年次前期科目であるフレッシャーズゼミでポスター発表会を毎年、行っています。電気電子工学科では主題を技術紹介としています。

そのためグループワークでの進め方の説明や研究紹介や別科目「情報リテラシー演習」との連携など複合的に進めてきて、昨日は発表前のプレビューを実施しました。

2023070601

このプレビューでは教員からコメントをもらうこと(プレビューを受ける)と、他のグループの作成したポスターを見てよい点を見出すこと(プレビューをする)を行いました。写真はそのときの様子です。モザイク処理をかえるとあまり良く見えないのですが、教員からコメントをもらうグループがいる一方で、他のグループのポスターを見ながらメモをとる学生の様子が見られます。

この授業の後にあった私の担当する「情報リテラシー」ではプレビューの内容について少し確認してみました。短時間でざっと見ただけですが、様々な視点で他のポスターを見たことで見る目も養われたり、啓発されるところも多かったのではないかと思います。

なによりプレビューの間、教室は活気に満ちあふれていました。

工学部で公開授業を実施します。高校生が学べる電気電子工学科系の7つの科目とは?

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

2023年度から工学部で「公開授業」が始まります。この授業は高校生向けで、

  • 自分の興味あることが学べる
  • 大学の先生や学生と話せる
  • 高校での勉強を将来の学びにつなげられる

という特徴があります。大学でどんなことが学べるか、どんな研究が行われているか、実際に体験してみませんか? ここでの内容を「探究学習」につなげることもできます。

電気電子工学科では7つの科目を用意しました。

  • 前期:単位認定 1科目
  • 夏期集中:2科目
  • 後期:単位認定 3科目
  • 春期集中:1科目

単位認定される科目は「論理回路(黒川)」「グリーンエネルギー(荒川)」「プロセス工学(前田)」「マイクロプロセッサ(木村)」の4つがあります。これらは大学生と同じ内容を自分のペースで学べるオンデマンドとスクーリング1回で学びます。単位取得できれば本学工学部に入学後にそのまま使えますし、できなくても問題ありません。高校数学や物理がどういう応用され方をしているか、実際に見てみましょう。

単位認定されない科目は3つあります。これらは実験や演習を通して大学での勉強や研究に触れられるものです。先生たちと交流しながら最新技術について知ることができます。自分でも作ってみたい!そんな気持ちにさせてくれるような面白いテーマばかりです。

夏期集中では「省エネ立役者LEDを学ぼう(坪川)」と「ワイヤレス給電技術を学ぼう(新海)」の2つの科目があります。「省エネ立役者LEDを学ぼう」ではLEDって何?から始めて消費電力計測まで実験します。「ワイヤレス給電技術を学ぼう」ではコードレス充電器などに使われている技術についてその原理を学び、実際に磁気共鳴方式のワイヤレス給電を試します。

春期集中に開講するのは「FPGA入門(天野)」です。高周波回路などで用いられるFPGAの開発の基本部分を学ぶ内容で、社会人の方の受講も想定しています。

公開授業では上の中から好きなものを選んで受講できます。詳細はこちらをご参照ください。

 

対面授業の再開と授業風景

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

ついに対面授業へと大幅に復帰することができました。私の担当する2つの講義もこれまでオンラインでしたが今週から対面になりました。

20211019

写真左はその初日にあった私の担当講義の様子です。教室に誰もいません。私が教室を間違えたわけではありません。この講義で学ぶ内容に関連して自分ならどうするか、それを確認するためにちょっと外出してもらったときの様子です。私は教室で留守番をしていました。

写真右は翌日の別講義での撮影会の様子です。センサー工学の講義でダイナミックレンジについて理解を深めるため、暗いところと明るいところを同時にスマホのカメラで撮影しているところです。サンプルの画像を配るよりも、自分の目で撮影環境を見つつ撮影することで、人間の目とカメラを対比して学ぶところです。

いずれも学生たちはいろいろと相談しながら試行しているので、ただ講義を聴くよりも効果があるのではないかと考えています。

これらはオンラインではなかなかその実施が難しい形式です。対面に復帰できたからこそのところですね。

 

3教室を移動しながらの講義説明の試み

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

先週から本学では2021年度前期の授業が始まりました。私の担当するプログラミングの演習では少人数クラス制をとっていて、3クラスに分かれて実施しています。演習は手を動かして身につけることが重要なので、少人数クラスでスタッフから細やかなケアをしながら進めるようにしています。

この演習の初回冒頭はプログラミング学習の意義や進め方などを天野から全体共通に説明しています。例年であれば割り当ても比較的大きめの教室でもあったので、この冒頭のみ1教室に全員集合していました。

今年は密を避けるということを目的に、学生とスタッフは3教室に分かれたまま、私が移動(徘徊?)しながら同時に説明するという移動対面式?を試みました。動画再生では対面の意味がありませんし、3教室を順に巡っていくと最初のクラス以外は長時間、待つことになってしまうからです。

20210416pk2 20210416pk1

各教室のプロジェクターにWeb会議の画面を表示し、私はスマホで同じWeb会議に出席した状態としました。ヘッドセットを用い、スライドもスマホで表示してページ操作も含めて、歩きながらプレゼンテーションできる状態にしました。これでどの教室にいても、教室間の移動中の廊下でも説明を途切れることなく続けることができるわけです。

実施する前から音の遅延が問題になるとは思っていましたが、やはりいささか悪影響がありました。むしろ教室にいないほうが話が聞きやすいのでは...という状態もありました。けれどもとりあえずは対面での説明はできたと考えています。今後もいろいろと情勢に合わせて対策をとりながら、教育実施内容をきちんと確保していく予定です。

実験の内容を研究装置の作成に活用してみました

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

今年度前期の実験ではテーマを大幅改訂し、1軸スライダーを制御する内容としました。そのスライダー制御をある研究用装置の作成に活用しました。

20210127_1

写真のように1軸スライダーをArduinoマイコンを用いて制御するようになっています。Arduinoの制御プログラムは実験のそれにかなり近い内容になっています。一方で実験では学習内容上の理由からあえてDCモーターに変更していましたが、ここでは微細な位置制御を実現するために一般的なステッピングモーターを使用しています。

実験で学ぶ内容は基本的には応用のための基礎ですが、そのまま実践に使えるところもあることが伝われば幸いです。

ハイブリッド型講義の試み(その2)

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

今学期、ハイブリッド型講義を続けています。いろいろ成し遂げようとしているため、複雑なAV機器接続をしているせいでどうしても安定性に欠けています。昨日もPCトラブルが発生し、最小構成に急遽、組み替えて授業実施しました。

不安定な理由は幾つか考えていますが、以下の2つが大きいように考えています。

  ・PCにその場で機器を接続するため、PC側の状態に左右される
  ・入出力(特にカメラ)が多くてPCパワーよりもI/Oの負担が大きい

これを解決するため、配信専用の機器として再構築してみました。

20201112

用意したアタッシュケースのサイズがぎりぎりで、全周囲カメラが入りませんが、それ以外の機器すべてがこの中に埋まっています。中には小型PC x 2、モニタ用LCD、PC切換器、オーディオミキサー、ダミーHDMI、各種用電源を収めてあります。

あいにくと見た目の美しさはありませんが、1時間連続動作させても、サーマルカメラでの検証で45度となっていて、動作中の温度も動作範囲内ですみそうです。

機能としてはスライドに教員映像のオーバーレイ(背景を抜いたカメラ画像を重ね合わせています)をしたメインの配信と教室内の様子が見える全周囲(360度)カメラのサブ配信をWeb会議システムへ送信しています。

しばらくはこれで試行してみて、安定性を検証しつつ、配線をなんとかしたいと考えています。

オンデマンド型講義における授業参加の試み(投稿動画など)

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

今学期は対面を基軸にしつつ、適した講義はオンラインで行っています。私の担当する「センサー工学」は知識獲得的な要素が多い講義であるので、オンライン・オンデマンド型で実施しています。他の講義ではハイブリッド型も行っています。

この講義では毎年、学生の授業参加を重要視しています。オンデマンド型でどうやって授業参加してもらうか、というのが授業実施上の挑戦となるところです。

現時点ではこれについて2つのことを試みています。

一つ目は毎回、提出課題を設定し、提出は任意で投稿動画を受け付けています。内容は何らかの説明をする形式になっています。学生はスライドを作ったり、カメラの前で話したり、様々な工夫をした動画を作成してくれています。これらの一部を毎回、講義動画の中で紹介しています。このため、私の講義準備は投稿動画を見て、紹介に適した動画を選ぶという動画コンテストの審査員的な業務となりつつあります。

20201014_sensor03

もう一つは今週の講義内容で、カメラの特性を理解するために明暗の箇所を同時にカメラで撮影してもらうという演習的な内容に取り組みました。例年であれば教室に私が用意した被写体を撮影(撮影会と密かに呼んでいます)してもらっていたところを、各自で自宅で用意もしくはキャンパス内に(感染拡大防止に配慮した上で)私が用意した撮影ポイント(上の画像)で撮影してもらうことに代えました。

自分で被写体を用意してもらう場合、講義内容を理解していないと適切な画像は得られませんが、ほとんど全ての学生が適切な被写体を用意していました。この部分に理解度チェック的な意図はなかったのですが、副作用的に理解度を推し量る材料になりました。今後の課題準備にも反映できそうです。

今後も適宜、何か面白い体験を通じて理解を深められるような工夫を考えています。