近隣企業のTEXeg様との共同研究が“PORT”として商品化されました
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今日は、電気電子工学科の高木です。
高木研究室では、近隣の企業様との共同研究にも積極的に取り組んでいます。研究室の研究テーマとして排熱発電に取り組んでいたことから、近隣企業のTEXeg様と6年以上に渡り共同研究をさせていただいています。
(株)TEXeg様は町田市にある企業で、熱を扱う製品を研究・開発されています。2年ほど前に、熱気流解析の解析依頼を受けました。その頃、TEXeg様では、ペットボトルの温度をペルチェ素子という半導体を使って一定に保つ製品を開発されていました。
この時点で、熱を保持する機能は開発できていましたが、ペルチェ素子から取り出した熱の排出が課題でした。熱はファンを使って排出しますが、ファンと空気の流れで音が発生します。製品はオフィスの机などに置いて使うことを想定しており、静音であることが求められていました。そこで、TEXeg様と装置の熱気流解析を行い、空気抵抗の少ない排気形状のアドバイスをさせていただきました。
その後、装置の仕様が決まり、TEXeg様から“PORT”という商品名で実用化され、現在、ネット販売されています。“PORT”はパソコンなどのUSBから電源をとり、操作はスマホで行います。設定温度は5℃から60℃で、飲み物を冷たくも暖かくも保てます。実際に使ってみると、ファンの音は全く気にならないほど静かで、猛暑の中、ペットボトルのお茶を最後まで冷えたまま飲め、とても便利です。
8月20日のオープンキャンパスで実際の製品も展示しますので、是非、ご覧ください。
また、製品の詳細は、以下のリンクに掲載されています。
https://texeg.co.jp/smart-home-appliances-that-control-temperature/
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