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2023年8月

2023年8月14日 (月)

大学院2年の鬼塚さんとカナダの国際学会で学会発表しました

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 こんにちは、電気電子工学科の高木です。

 学生・大学院時代を通して、海外の国際学会に参加するのは、世界の学会レベルを知るうえでとても重要な体験と考えます。高木研究室では、大学院生に海外での学会発表を推奨してきました。東京工科大学に工学部が設置された2015年に入学した高橋さんが大学院2年生となるタイミングで、中国の南京で開催される国際学会への参加を勧めました。しかしながら、コロナの影響で日本からのオンラインとなりました。その後も、国際学会にエントリーするものの、コロナのためオンライン発表が続きました。

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 コロナのワクチン接種が始まり、コロナ禍が落ち着き始めた2022年の12月、国際学会PEDSに原稿を投稿しました。そろそろ、海外で開催される国際学会に参加できるのではと考えました。4月には、投稿原稿が受理された旨の報告を受け、8月の学会に向け、データを積み上げてきました。

 参加を申込んだ学会の正式名称は、IEEE International Conference on Power Electronics and Drive Systemsで、アメリカの電気学会IEEEが主催するパワーエレクトロニクスの学会です。略称は後半の単語の頭文字を並べてPEDS、開催年の2023を付けてPEDS2023と呼ばれています。

 PEDS2023はカナダのモントリオールが開催地となり、ケベック大学高等工科大学(ÉTS)で、8月7~10日の日程で開催されました。鬼塚さんは排熱から電力を安定的に取り出す新しい回路について、高木は電気自動車に使わる永久磁石同期モータの電磁界と温度分布の計算について発表しました。ともに、会場から多くの質問が出て、熱い議論が交わされました。最後に学会発表を証明する証明書を、セッションのチェアーマンから授与されました。

 「英語で発表したことも含め、とても有意義な体験だった」というのが鬼塚さんの素直な感想で、今後も国際学会での発表を続けていきます。また、国際学会で発表した排熱用の回路、モータの解析については、8月20日(日)のオープンキャンパスで展示しますので、是非、足を運んで下さい。

(2023/08/14 本記事の前に記事データが混在し間違った内容で前日に掲載していました。前記事を削除して改めて掲載しました)

2023年8月 3日 (木)

近隣企業のTEXeg様との共同研究が“PORT”として商品化されました

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 今日は、電気電子工学科の高木です。

 高木研究室では、近隣の企業様との共同研究にも積極的に取り組んでいます。研究室の研究テーマとして排熱発電に取り組んでいたことから、近隣企業のTEXeg様と6年以上に渡り共同研究をさせていただいています。

 

 ()TEXeg様は町田市にある企業で、熱を扱う製品を研究・開発されています。2年ほど前に、熱気流解析の解析依頼を受けました。その頃、TEXeg様では、ペットボトルの温度をペルチェ素子という半導体を使って一定に保つ製品を開発されていました。

 

 この時点で、熱を保持する機能は開発できていましたが、ペルチェ素子から取り出した熱の排出が課題でした。熱はファンを使って排出しますが、ファンと空気の流れで音が発生します。製品はオフィスの机などに置いて使うことを想定しており、静音であることが求められていました。そこで、TEXeg様と装置の熱気流解析を行い、空気抵抗の少ない排気形状のアドバイスをさせていただきました。

 

その後、装置の仕様が決まり、TEXeg様から“PORT”という商品名で実用化され、現在、ネット販売されています。“PORT”はパソコンなどのUSBから電源をとり、操作はスマホで行います。設定温度は5℃から60℃で、飲み物を冷たくも暖かくも保てます。実際に使ってみると、ファンの音は全く気にならないほど静かで、猛暑の中、ペットボトルのお茶を最後まで冷えたまま飲め、とても便利です。

 

8月20日のオープンキャンパスで実際の製品も展示しますので、是非、ご覧ください。

また、製品の詳細は、以下のリンクに掲載されています。

 

    https://texeg.co.jp/smart-home-appliances-that-control-temperature/

 

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2023年8月 2日 (水)

8月6日のオープンキャンパスに向けた準備(QRスタンプラリーの展開)

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

今週末の8月6日(日)にオープンキャンパスが迫っています。電気電子工学科のある研究棟Cには同じ工学部の機械工学科もあるので、オープンキャンパスの準備は共同の部分も多くあります。

これまではスタンプラリーはそれぞれの学科で別々にしていましたが、誘導スタッフの対応が煩雑になるといった問題もあって、8月6日から電気電子工学科用に私の開発したQRスタンプラリーを展開することになりました。

となるとそのための準備は必要になっていて、ソフトウェアを改修、データベースもデータ追加、QRカードの準備などを学期末の業務の合間に進めています。これはいろいろと協力をお願いしていて、例えばQRカードについては、デザイン学部の田村さんに追加で機械工学科用カードのデザインをしてもらいました。

前回のオープンキャンパスでのスタッフ(学生アルバイト)からの改善提案もあったので、これの反映も進めています。1つは反映済みで、もう一つは間に合わないかもしれません……善処します。他にも機能改善したいところもあるのですがなかなか追いつきません。センシング部分は研究的な要素に踏み込んでいる部分もあるので、卒研テーマになりそうです(後期冒頭の配属時に担当者募集?)。

 

2023年8月 1日 (火)

学長賞授与式

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

本学には成績優秀者を表彰する学長賞という制度があります。第2号(学科の前年度成績1位)と第3号(同2~4位)と規約上分かれていて、先日、後者の学部での表彰式に自主的に参加しました。江頭学部長が香川学長に代わって一人一人に賞状を授与しました。

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私がフレッシャーズゼミ(担任制度のようなもの)で担当していた4名の学生については授与の直前と授与の瞬間を写真に撮っておきました(全体は別の先生がすべて撮影してくれました)。後で写真を家族に見せたいというニーズがあったので、個別にも撮影しておいてよかった!

残念ながら選ばれなかった人もほんの少しの成績の違いで差がついています。成績がすべてではありませんが、ここで学科で最上位になるのは決して簡単なことではありません。表彰された皆さん、おめでとうございました!

 

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