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2023年7月

2023年7月25日 (火)

ポスター発表会を実施しました

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

工学部としての取り組みを一つ紹介します。

本学ではフレッシャーズゼミという1年次前期科目(兼ねる担任制度のようなもの)があります。これは大学での学びについて総合的にその取り組み方などを学ぶものです。それぞれ十数名程度の少人数グループになっています。電気電子工学科では3年次後期に行う研究室配属まで、担当教員は一貫して同じグループを担当します。

このフレッシャーズゼミの一環として調査方法・グループワーク・プレゼンテーションについて学ぶポスター発表があります。先日、その発表会を片柳研究所棟 1Fのエントランスホールで実施しました。

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SA(授業補助の学生アルバイト)によってまずは会場を設営しました。そして本番、工学部の1年生が半々に分かれ、発表と視聴を行いました。学科毎にテーマも進め方も異なるので、他学科の発表を見るのはとても新鮮です。最後に発表した学生と教員とので片付けて終了しました。

多くの学生が真剣にあるいは関心をもって他のグループの発表を見て回っている様子から、きっと多くのことを学ぶことができたのではないでしょうか。これは最初の発表の機会に過ぎません。失敗したなぁと思った人も次の機会に改善できれば問題ありません。

教務委員長としては初の開始・終了の合図をするタスクがありました。安価な拡声器を用意したのですが十分には機能させられませんでした。もっと安価なホイッスルは機能しました。拡声器は入手したタイミングがぎりぎりだったこともあり、大きな音量で事前検証できていませんでした。その結果、ボリュームを上げるとハウリングが起きて対処できなかったのが失敗の主な要因でした。事前検証の重要性と単純な仕組みの有用性を改めて思い知りました。来年度はどうしましょうか。

 

2023年7月24日 (月)

昨日のオープンキャンパスでの電気電子工学科学生の様子と偶然の出会い

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

昨日は今年2回目のオープンキャンパスでした。暑い中、多くの方に訪問していただきました。ありがとうございます。

出展に協力してくれた学生たちの中には2回連続という学生も多くいます。少し慣れてきたこともあってか、私が開発したQRスタンプラリーについて改善案を出してくれる学生も複数ありました。大別すると2つの改善をもらったので1つは当日のうちに修正しました。もう1つも次回のオープンキャンパスまでに実装します。自前のシステムなので好きなように変えられるのがよいところです。

オープンキャンパス中はQRスタンプラリーの様子を見るため、電気電子工学科の展示会場を何度か行き来していました。その途中でキャンパスマップを見ている親子がいらっしゃったのでお声がけさせていただいたところ、なんと研究室で私の1つ下の後輩だったT氏でした。私は本学出身で4期生なので、つまり5期生が母校にご子息を連れてオープンキャンパスに来てくれたという話でした。偶然にしても驚きでした。

本学は大学としてはまだ若いと思っていましたが、こうして卒業生のご子息がキャンパスに来てくれるような年代になってきたのだなと感慨深いものがありました。

 

2023年7月21日 (金)

7月23日(日)のオープンキャンパス準備と公開授業

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

明後日、7月23日(日)のオープンキャンパスに向けて最終的な準備を進めています。

天野研(センシング技術活用研究室)ではスタッフが半数入れ替わる予定なので、前回のフィードバックを取り入れた説明準備をしているところです。

一方で天野自身はQRスタンプラリーの準備や教務委員長でもあるので公開授業の説明準備も進めています。

この夏、工学部では公開授業の夏期集中実験科目7つを用意しました。オープンキャンパスでは展示を見ていただく形式が中心になりますが、公開授業では実験に参加いただけるので、本学での学びの一端を実体験していただけます。明後日のオープンキャンパスでは公開授業について学部長からの説明の中に含まれていたり、パンフレットを配布する予定です。

QRスタンプラリーは前回6月のオープンキャンパスで初導入しました。おかげさまで無事に動作したので、今回も継続して運用します。このスタンプラリーでは不用意な個人情報収集が起こらないように、QRコードを印刷した専用のカードを配布しています。このカードを各展示会場に用意した端末にかざしていただくことでスタンプになります。流行の生成系AIを使ったり、音声合成を使ったり、研究にも用いているセンシング技術を応用した混雑センサーを導入しています。その仕組みについては天野研の展示の中で説明していますので、ぜひお立ち寄りください。

 

 

2023年7月17日 (月)

7月23日(日)にオープンキャンパスを開催します

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7月23日(日)にオープンキャンパスを開催します。

今回の来場型オープンキャンパスでは大手予備校講師による総合型選抜対策講座や入試説明会などを申込制、入退場自由で行います。

電気電子工学科では、社会を支える電気・電子の最先端デバイス、電気自動車やエネルギー、AIIOTを活用した研究成果を紹介しますので是非ご参加ください。

またバーチャルオープンキャンパスでは7月3日(月)―23日(日)の期間に学長による大学紹介や学部・学科説明などがオンデマンド動画でご視聴になれます。

詳細内容および申込は下記よりご確認ください。

 

■7月来場型オープンキャンパス紹介WEB

https://jyuken.teu.ac.jp/jyuken/visit_oc_202307.html

■7月オープンキャンパス 工学部公開研究室一覧

https://www.teu.ac.jp/gakubu/eng/oc_labo_2023_07.html

■オープンキャンパス申込フォーム

https://www.teu.ac.jp/entrance/open/reception/index.html

 

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2023年7月14日 (金)

Best paper award受賞の研究内容が論文掲載されました

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 今日は、電気電子工学科の高木です。

 昨年の12月に開催された国際学会International Symposium on Semiconductor Manufacturing(ISSM)で発表した内容が、Best paper awardを受賞しました。この内容をベースに新しい内容を加えた論文がIEEE Transactions on Semiconductor Manufacturingに受理されオンライン版に掲載されました。

 

 半導体のプロセス開発や装置開発では、実験による評価結果をもとに行われています。とくに、薬液を使わないドライプロセスの開発では、反応が複雑なプラズマが使われるため、実験に依存するところが大きくなっています。

 

 プロセスに使われるプラズマは、気体に高い電圧を印加すると期待の分子が、原子、イオンに分解された状態で、雷もプラズマの1つです。これをプロセス用装置で発生させますが、ドライプロセスに望ましい状態に適正化する必要があります。

 

 この適正化にプラズマシミュレーヨンと遺伝的アルゴリズムを組合せ、自動的に最適条件を見つけ出す手法を開発したのが今回の研究です。遺伝的アルゴリズムは、生物の進化過程を最適化に適用するAI(Artificial Intelligence)手法で1つです。計算機が300を超える条件を計算して、最も適した条件を選び出しました。

 

 ISSMBest paper awardに選ばれたに発表には論文化するチャンスが与えられました。“Optimization of RF Frequencies in Dual-frequency Capacitively Coupled Plasma Apparatus Using Genetic Algorithm (GA) and Plasma Simulation”のタイトルで414日に投稿しました。525日に受理され、以下のアドレスにオンライン掲載されています。723日のオープンキャンパスでは適正化の研究展示も行います。

 

DOI 10.1109/TSM.2023.3282566

 

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2023年7月11日 (火)

オープンキャンパスでのネットワークコラボレーション研究室公開

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こんにちは。電気電子工学科の坪川です。

6/18のオープンキャンパスで坪川研究室公開をしました。多くの高校生の皆さんに見学に来てもらい、研究室の4年生からの説明を熱心に聞いてもらいました。高校生に分かりやすく説明することで、4年生自身とても励みになったようです。下記の写真は、光学センサから得られる心拍情報を利用して、ストレス検出をデモンストレーションしている様子です。心拍波形の特徴からストレスのかかり具合を推定しています。研究室では、人が感動する場面での感情変化を心拍波形から捉えられないかも研究しています。感動する場面で自動的にシャッターを切ったり、感情変化を知ることで認知症の予防にも役立てると考えています。これ以外にも複数の研究デモを行っています。多くの高校生が研究室の4年生と交流しに来てくれることを楽しみにしています。

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2023年7月10日 (月)

7月23日(日)のオープンキャンパスに向けて(黒川研究室)

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電気電子工学科の黒川です。

今年もオープンキャンパスの季節になりました。
今年の黒川研の演し物は「文字を書いた音だけで書いた文字を当てる」です。

6月18日のオープンキャンパスでは多くの人にみてもらいました。
実際目の前でやってみると驚いてもらえるのですが、実はそんなすごいことはやってなくて、
人工知能に使われる誰でも使えるとてもありふれた技術を使っているだけだったりします。

手品みたいなもんでタネも仕掛けもあります。当たり前のことが当たり前のように起こっているだけです。
でも、見せ方一つで面白く感じるのがまた面白いところかもしれません。

工科大のオープンキャンパスは7月23日、8月6日、8月20日と続きますが、黒川研をオープンするのは7月23日と8月6日の2日間です。
文字当てだけだと飽きてくるので悪ノリして「足音だけで誰が来たか分かる」ってのもやってみようかなと思ったり。
何か試して欲しいアイデアあれば教えてください。

2023年7月 7日 (金)

ポスター発表会準備中(プレビューを実施)

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

工学部では1年次前期科目であるフレッシャーズゼミでポスター発表会を毎年、行っています。電気電子工学科では主題を技術紹介としています。

そのためグループワークでの進め方の説明や研究紹介や別科目「情報リテラシー演習」との連携など複合的に進めてきて、昨日は発表前のプレビューを実施しました。

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このプレビューでは教員からコメントをもらうこと(プレビューを受ける)と、他のグループの作成したポスターを見てよい点を見出すこと(プレビューをする)を行いました。写真はそのときの様子です。モザイク処理をかえるとあまり良く見えないのですが、教員からコメントをもらうグループがいる一方で、他のグループのポスターを見ながらメモをとる学生の様子が見られます。

この授業の後にあった私の担当する「情報リテラシー」ではプレビューの内容について少し確認してみました。短時間でざっと見ただけですが、様々な視点で他のポスターを見たことで見る目も養われたり、啓発されるところも多かったのではないかと思います。

なによりプレビューの間、教室は活気に満ちあふれていました。

2023年7月 4日 (火)

研究紹介(投擲型斜面監視装置)

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

年度末にその年の修了・卒業する学生の研究内容から幾つかピックアップして紹介しようと考えていましたが、いつの間にかもう7月になっていました……。

今回紹介するのは2022年度に修了したMさんの修士論文「投擲斜面監視装置の考案」に関する内容です。

従来、斜面監視装置は据え付け型のものが多く研究されています。天野研でもこれまでにそういった研究をしています。しかし、これはそういった固定・長期間ではなく、一晩ぐらいの短期間、斜面や積雪をワイヤレスで監視するための装置として研究しました。

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使い捨て的な使い方になるので、安価な部品で実現できるように様々な検証・工夫を行った内容を論文にまとめました。計測だけでなく通信も現実的にという条件での研究テーマはこれまでにあまり扱ってこなかったのですが、Mさんは様々な条件で検証を行い、それを活かした設計をしました。

もう少し幾つかの点で進歩させると実社会で役立てることができそうです。

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