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2022年8月

2022年8月24日 (水)

[AI/IoT ブログ] 第9回:ビッグデータとセンサの多様化

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こんにちは。電気電子工学科の新海です。

AI
IoTの分野では、たびたびビッグデータが登場します。ビッグデータとは、以前のデータベースでは扱えないほど巨大で複雑なデータ群です。これをうまく使うと価値の高いアウトプット・サービスを生み出せるとされているわけです。 

一般にビッグデータの収集には費用がかかります。良い結果が得られることがわかっていても、費用がかかり、コストパフォーマンスがよくないなら、やっぱりやめとこう、となるわけです。 

例えば、農業でもビッグデータの活用が期待されています。気温や湿度、日射量はもちろん、風速・風向き、水質、土壌の栄養分濃度・水分濃度・温度、作物のいろいろ、と、限りなくデータを取りたくなります。 

しかし、日本の農業は小規模農家が多いため、投資に踏み切れない面もあるようです。インフラ関係でも、大きな電力会社や自治体はよいのですが、小規模なところでは同じ悩みがあるようです。 

ビッグデータの解析、保存・蓄積、通信など、たびたび話題になりますが、ビッグデータの基になるセンサやカメラなどの技術もとても重要です。ビッグデータを意識すると、安価・小型・頑丈・低消費電力なものが欲しくなります。精度は目的により要求レベルが異なるわけです。過剰スペックを求めてはいけません。 

ビッグデータの活用を進めるために、センサの進化・多様化が必要です。目的に応じて、いろいろなものから選択できることが重要です。前置きが長くなってしまいましたが、その一例として、風向風速センサの研究を紹介したいと思います。このセンサは写真のような単なる棒です。

通常の風速センサは、風杯型(小型風車)や電熱線を使うもの、超音波を使うものなどあります。風杯型は大きく、熱線・超音波は高価で繊細です。この棒センサでは、ひずみゲージという、曲がると抵抗が変わる金属を張り込んで使っています。 

風が強くなるほど棒のしなりが大きくなり、ひずみゲージの抵抗変化が大きくなることを使って風速を求めます。ひずみゲージを4枚使うと、わりと単純な回路で風向きも測定できます。棒をパイプにし、内面にひずみゲージを張ることで屋外でも使用できます。他の種類のセンサ(例えば温度)を棒に埋め込むこともできます。 

今日はここまでにします。

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2022年8月 8日 (月)

[AI/IoT ブログ] 第8回:ソフトウェアの公開

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こんにちは電気電子工学科の黒川です。

そういえば、うちの研究室で取り組んでいる研究の一環でアプリケーションを公開しています。
「非線形力学系の分岐パラメータ探索」のアプリケーションです。
専門的すぎて???な人も多いと思いますが、まぁ、何はともあれ、Githubで公開してます。
BADotNet(https://github.com/kuro-lab/BADotNet)

実は4月から公開してたのですが、なんとなく一般向けじゃないなと思ってこういうところには載せてませんでした。
動かしている様子を動画に撮ったものを置いときます。なんのことか分からんと思いますが、おお!すげー!って思ってくれると嬉しいです。

分かる人には
<a href=“https://www.jstage.jst.go.jp/article/nolta/11/4/11_391/_article”>これ</a>とか
<a href=“https://www.jstage.jst.go.jp/article/nolta/13/2/13_312/_article”>これ</a> とか参照してもらえると嬉しいです。
このアプリケーション自体はOpenMPで並列化していて論文とはちょっと違います。いろいろまとめて論文にするつもりです。

こんな感じで動くものってうちの研究室では作ることはなくて、今回はM2のとある学生の力量に頼って完成しました。
私自身はこういう開発の技術は持ってないのですが、なんか形になると面白いので勉強してみようかなと思っています。

それでは、また。

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