[AI/IoT ブログ] 第3回 : センシング技術活用研究室(天野直紀研究室)における研究
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こんにちは、電気電子工学科の天野です。
天野の担当するセンシング技術活用研究室での研究活動は多くの面で「AI/IoT×電気電子工学プロジェクト」と密接な関連があります。
この研究室では現在、インフラの点検・監視用IoTに関する研究が主要なテーマの一つです。その中で昨年度に論文化した音伝播特性+AI/機械学習によるき裂検出技術を紹介しようと思います。
この研究では照明柱の根元にある接合部に生じる小さなき裂を検出するための技術を開発しました。これは「とても耳のよい検査技師」を「AI/機械学習」で実現したと比喩できます。
上図のようにき裂の生じる前後で音の伝わり方が変化します。ただしその変化は非常に僅かです。また大きさな位置によっても変動があります。この微小で変動のある変化を「聞き分けるAI」によって実現しました。研究としてはこれを実現する安価・頑健・低消費電力な装置とAI/機械学習ソフトウェアを実現しました。
この音伝播特性+AI/機械学習による技術を別の対象・事象に対して適用する研究も行っています。
多くの皆様と一緒に「AI/IoT×電気電子工学」によって、安全・安心・快適な社会実現のため実践的な研究を進めたいと考えています。
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