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2022年5月

2022年5月30日 (月)

[AI/IoT ブログ] 第3回 : センシング技術活用研究室(天野直紀研究室)における研究

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

天野の担当するセンシング技術活用研究室での研究活動は多くの面で「AI/IoT×電気電子工学プロジェクト」と密接な関連があります。

この研究室では現在、インフラの点検・監視用IoTに関する研究が主要なテーマの一つです。その中で昨年度に論文化した音伝播特性+AI/機械学習によるき裂検出技術を紹介しようと思います。

この研究では照明柱の根元にある接合部に生じる小さなき裂を検出するための技術を開発しました。これは「とても耳のよい検査技師」を「AI/機械学習」で実現したと比喩できます。

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上図のようにき裂の生じる前後で音の伝わり方が変化します。ただしその変化は非常に僅かです。また大きさな位置によっても変動があります。この微小で変動のある変化を「聞き分けるAI」によって実現しました。研究としてはこれを実現する安価・頑健・低消費電力な装置とAI/機械学習ソフトウェアを実現しました。

この音伝播特性+AI/機械学習による技術を別の対象・事象に対して適用する研究も行っています。

多くの皆様と一緒に「AI/IoT×電気電子工学」によって、安全・安心・快適な社会実現のため実践的な研究を進めたいと考えています。

2022年5月16日 (月)

[AI/IoT ブログ] 第2回:研究室見学会

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こんにちは電気電子工学科の黒川です。

電気電子工学科では今年から連休の前後に1年生向けの研究室紹介を行うことになりました。
10人くらいのグループに分かれて各研究室を回って、1研究室あたり15分の説明を聞くスケジュールで、これを2日に渡って行います。
少人数を相手に話ができるのは良いとして、教員からすると同じ内容を連続で5回繰り返すのは結構大変でした…

他の研究室は大きな実験装置があったりしますが、我が研究室にはそんなに大掛かりな機材はありません。
大雑把に言うとAIというサービスを実現するための細かな技術について研究しているので、作業はだいたいパソコンの中で済んでしまいます。

と言うわけで、目で見ておおー!という装置も無いので、いきなり1年生が研究の話をされても???なのですが、我が研究室で目に見えるものといえばパソコンです。
そんなすごい計算資源を必要としているわけではないので普通のパソコンです。家にあっても不思議じゃ無いものばかりです。
でも、最近流行りの並列化には対応してるので、グラフィックカードを使ったり、コア数が多めのCPUを使ったりしています。
ということでCore i910850K+RTX 3090のゲーミングパソコン(控え目に光ります)があったりするのですが、そこにはピクッと反応する学生もちらほら。

そんなパッと見わかりずらい研究室なのですが、しっかり勉強してアイデアを形にして卒業している学生もたくさんいます。
良かったら<a href=“https://sites.google.com/edu.teu.ac.jp/elec-kuro-lab/”>研究室のホームページ</a> を見てください。

さて、というわけで、100人の1年生への説明を終えて、また3年後にこの中の誰かと研究を始めることになるんだなぁと思いながら、研究室でこのブログを書いてます。

それでは、また。

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