電気自動車のコーナリング(操舵)を制御する研究を始めました
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。
CO2の排出を減らし、低炭素社会を実現するため、エンジン車から電気自動車への移行が進んでいます。電気自動車は環境に優しいという側面の他にも、操作に対する反応が早いという特性があります。電気自動車に使われるモータはエンジンに比べその反応速度が100倍以上速くなります。
モータが高速に応答できる性能を使って、高木研究室では登り坂のスリップを抑制する方法を提案し、国際学会、論文発表を行ってきました。車輪の回転数を測定比較することで、車輪のスリップを検知し、スリップの発生とともにモータを停止する方法で、トルク関数制御と呼ばれる方法です。
トルク関数制御の優位性が確認されたことから、コーナリング(操舵)の制御に適用する検討を始めました。中国から来ている大学院生は、大学では機械工学を学んでおり、電気自動車の制御に興味をもっていたことから、彼がこの研究を担当しています。研究に着手しててから、EVカードのハード、ソフトの改造を終え、走行実験ができるようになりました。さらに、1回目の実験でスリップを含めた走行状態のデータが取得できることがわかりました。
今後、走行実験を繰り返し、トルク関数制御を使った制御の有効性を確認し、2022年3月に開催される電気学会 全国大会で研究成果を発表します。
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