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2021年9月

2021年9月27日 (月)

卒研室配属の説明会を実施しました

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

電気電子工学科では3年次後期の冒頭に配属先となる研究室を決めます。今日はその説明会を実施しました。

説明会はWeb会議上で行いました。配属先希望および自己推薦の申告方法、研究室紹介と合わせて進路関連の説明も行いました。

電気電子工学科では今年度は6月にも説明会を実施しました。このために研究室紹介は2回目となります。各教員は2回目に何を話すかという新たな課題に挑戦した形です。それぞれにいろいろな工夫があって面白かったです。

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私は研究説明でときどき利用しているスマホを用いた手品を披露しました。この手品では紙コップの中身(空か乾電池があるか)を当てています。これはセンサーとAI/機械学習の組み合わせの実例になっています。実演も考えたのですが動画再生にしました。各研究室の持ち時間が5分と短かった..は言い訳ですね。ちょっと心配になって動画にしてしまいました。

もちろん実演可能なので関心のある人や本当にできるの?と疑いを持った3年生は相談会へどうぞ。

2021年9月24日 (金)

秋の学位記授与式

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

本日、秋の学位記授与式が行われました。春の学位記授与式では多数の学生が卒業・修了しますが、秋の学位記授与式では数十名が卒業・修了します。規模としては春の方が圧倒的に大きいのですが、秋の小規模な学位記授与式も距離感が近いといいましょうか、味わいがあります。とはいえ新型コロナウイルス対策をしているので、物理的な距離は十分に空いています。

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本日の学位記授与式で天野研のMさんが修了しました。春の学位記授与式であれば学部・専攻の代表者が学長から学位記を受け取り、その後に指導教員から個別に学位記を渡すところです。今回は大学院生の人数が少ないので学長から直接、学位記を受け取ることができました。これも秋ならです。

Mさんはこれから片付けをして帰国の途につくとのことです。帰国後のご活躍を祈念します。

2021年9月 9日 (木)

大学院生による2021年夏の学会発表

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

この2021年の夏に天野研の大学院生 趙さんと李さんがそれぞれ学会で発表を行いました。

  • FIT2021、「住宅内における災害内容に応じた避難指示システムの開発」、趙・天野
  • 土木学会全国大会2021、「PIC フォーム非破壊検査装置の開発に関する研究」、李・天野・斯真田・鶴田

前者は昨年度修了した王さんの研究と基本構想の部分で関連し、住宅での振動計測のもう一つの側面に関する研究です。その内容はSMRC様との産学共同研究に関連した内容となっています。

後者は李さんと昨年度修了した丁さんとで一緒に進めてきた研究の更なる進展です。こちらはマテラス青梅工業様との産学共同研究に基づいて実施しています。

いずれの研究もセンシング+機械学習といった内容になっています。対象やセンサーは大きく異なりますが、技術的な基幹は類似しています。これまでの蓄積が徐々に成果を上げていて、たいへん嬉しく思っているところです。

 

2021年9月 4日 (土)

[AI/IoT ブログ] 第10回 : インフラIoTその2 の続き

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こんにちは。電気電子工学科の新海です。

インフラIoTの一例として、高電圧電力ケーブルの劣化診断のお話をしました。その続きです。

経年劣化で絶縁耐力が低下してくるとケーブルのシースや被覆(カバー)で部分放電が起き始めます。そうなったら、いち早く検知し、交換や保守をうまく進める必要があるわけです。

簡単に、安く、安全に、AIの力も借りて、誰でも診断できるようなシステムを目指して研究しています。

磁界を使った非接触の電流センサを使って、負荷電流を測定します。その中に含まれる微小なコロナ電流信号を分離してあげる必要があります。

測定波形をそのままAIに読ませて異常度を診断することも試しましたが、初期の部分放電は微小で、周波数やタイミングもランダムなため、簡単ではありません。AIの前のデータ処理を工夫することが重要です。

比較的うまくいきそうなのがウェーブレット変換を使った方法です。周波数スペクトルって聞いたことあるでしょうか? 波形の中にどんな周波数成分が含まれているかという情報を示します。ウェーブレット変換は少し精度は落ちるのですが、周波数スペクトルの時間変化を求めることができます。

図のように、ウェーブレット変換で時間と周波数と強度の3つの情報を含んだカラーマップを作り、AIによる画像診断に持ち込めないかなと考えて研究中です。宝探しみたいなものですね。(宝じゃなくて異常ですが。。。)

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