[AI/IoT ブログ] 第 4 回 : オンライン学会での研究成果発表
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こんにちは、電気電子工学科の黒川です。
私の研究室では計算知能に関する研究を行っています。計算知能って聞き慣れない言葉ですが、最近流行りの人工知能のように少し賢いコンピュータを作るための技術のことを言います。
具体的な研究紹介はまたの機会にして、今日は先週の土曜日にうちの大学院1年生の学生がしてきた学会発表の話をします。発表内容はシステム解析の一種の話で彼の卒論の内容をまとめたものです。小難しい話は置いといて、解析結果としてこんな絵が描けるのですが、これを如何に速く解くかという話題でした。(図は私が良く使う研究紹介のスライドの一部です)
今回発表した彼の仕事はプログラムの並列化です。粒子群最適化のプログラムを分解して、たくさんの小さな計算機が詰まっている機械に計算をやらせます。「小さな計算機が詰まっている機械」というのはゲーム好きな人ならよく知っている「グラボ」と呼ばれる部品です。本来は綺麗な画面を映し出すためのものですが、最近は科学技術計算にも使われます。あの無駄に光るゲーミングパソコンを研究費で購入するのはちょっと気がひけるのですが、絶大な効果が得られます。
通常の学会発表は参加者が同じ場所に集まって発表の時以外にも様々な議論を行う場所が提供されますが、今回はまだまだコロナ禍が続いている中でオンラインの開催でした。オンライン学会は移動もなく参加のハードルも低いので良いところもありますが、やはり現地で集まって対面で行う学会の方がコミュニケーションの密度という点で圧倒的に優れていることをこの1年で感じました。遠隔会議のツールはとても工夫されていますが一度に1人しか話せませんからね。また、コロナ禍が収束して元のように対面の集会ができるようになるのを楽しみにしています。
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