[AI/IoT ブログ] 第2回 : インフラIoT
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こんにちは、電気電子工学科の天野です。
私の担当するセンシング技術活用研究室で行っている研究の中核は「インフラIoT」の分野です。
インフラの老朽化や異常気象などの要因から、インフラの点検・モニタリング(監視)は非常に大きな役割が期待されている分野です。適切に点検・モニタリングすることで安心・安全な生活を守ることができます。例えば下の写真のような斜面で地すべりの予兆を把握できれば、避難したり、通行止めにするといった施策をとることが可能です。
センシング技術活用研究室では斜面のように日本・世界中に無数にあるインフラを実用的に点検・モニタリングできるようなシステムの実現を目指しています。具体的には
斜面の地すべり監視
構造物の劣化検出
コンクリート板の検査
住宅における振動計測とその応用
など、様々な企業との共同研究(記事1,記事2,記事3など)として取り組んでいます。
これらの研究では無数にあるインフラへの適用を想定し、簡単かつ少ない消費電力で実現することを目指しています。このシステム構成はIoTそのものです。また、AI/機械学習は微細な情報をフレキシブルに活用することができるとても強力な分析手段となっています。
先日、斜面監視に関する産学官共同研究に関連し、実験候補地の現地調査をさせていただきました(最大限の新型コロナウイルス対策をとりました。ご協力いただいた皆様ありがとうございました)。こういった実地検証には様々なステークホルダーが存在します。そういった様々な方々と対面・Web会議を通じて情報交換できることも共同研究の楽しみの一つです。
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