トルクメータの導入でモータ機械的評価・検証の研究を加速します
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。
高木研究室では、モータ性能を正確に測定するための計測機器を揃えています。電気系測定器のラインナップが一通り揃ったのに続き、モータの機械的性能で最も重要なトルクを測定するトルクメータを導入し、測定用ワークベンチを完成させました。
電気自動車(EV)に使われる永久磁石同期モータの制御や、風力発電への適用が期待される低コストなSRモータの性能向上の研究には、次の3つの計測設備・解析ソフトが必要です。
- 電気系測定ツール:オシロスコープ、電力アナライザ、インピーダンスアナライザ・・・
- 解析ソフト:回路、制御解析、熱気流解析、電磁界解析・・・
- 機械系測定ツール:トルクメータ、回転計、サーモビュワー・・・
2015年に東京工科大学に着任して以降、1. の電気特性を正確に測定するツールの導入を始め、2018年度までに必要な計測装置が揃いました。2. の解析ソフトとしては、回路シミュレータPSIMから導入を始め、制御解析MATLAB、熱解析ソフトSTREAM、電磁解析ソフトJMAGと導入し、モータの研究開発に必要な解析ソフトが揃いました。
そして、2020年に入って、モータの機械特性として最も重要な性能となるトルクを測定するトルクメータ導入について検討を始めました。2020年3月に測定装置メーカからの説明を受け、4月には測定装置のデモ動作を確認する予定でした。残念なことに、コロナ禍による緊急事態で伸び伸びとなっていましたが、6月に測定装置を東京工科大学に送ってもらい、オンラインで説明を受け、導入を決めました。7月末に装置が納入され、測定用のワークベンチも完成しました。
研究室で提案・検討している制御方式の効果検証に、早速、活用を始めました。今後、この測定装置を使うことで、モータ制御・性能向上の研究を加速できると確信しています。
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