ルネサスエレクトロニクスの藤澤様からモータ制御の技術指導
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。
高木研究室では、電気自動車(EV: Electric Vehicle)に使われている永久磁石同期モータの制御に関する研究開発力を強化しています。
その一環として、12月4日(水)に、EV 用制御 IC を製造している「ルネサスエレクトロニクス(株)」の藤澤様にお越しいただき、モータ制御について技術指導いただいました。前半はモータ制御の御講演で、後半は技術的疑問点についてディスカッションいただきました。大学院の修士1年生、4年生、3年生の7名が参加し、実際の制御基板を見ながら、制御技術の習得に努めました。
EV 用モータとして、永久磁石同期モータ(PMSM: Permanent Magnet Synchronous Motor)が使われています。このモータは、円筒状に配置されたコイルと、その中に配置され永久磁石が組み込まれた円筒状の回転子から構成させています。インバータと呼ばれる回路で周囲のコイルに順番に電流を流し、時間とともに回転する磁界を発生させ、モータを回転させます。
この時、周囲の磁界の回転と、内部の回転子を同じ速度で回転(同期)するようにします。周囲の磁界と回転子の回転を同期させるため、電子回路によるデジタル制御が行われます。その1つが、モータ制御用ICとインバーで構成した回路を使い、適正条件で回転させるソフトをICに書き込んで制御する方法です。制御用ICとして広く使われているのがルネサスエレクトロニクスから提供されているRX23T、RX62Tなどです。
これらのICを使った実験ができるよう、製造元であるルネサスエレクトロニクスの藤澤様にお越しいただきました。当日は、修士2名、4年生1名、3年生4名が参加しました。約1時間モータ制御の御講演いただいた後、ICが実装された基板を見ながら、質疑応答いただきました。
企業の第一線で御活躍の藤澤様からの説明に、参加者は大きな刺激を受けていました。
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