リバースエンジニアリング ハイブリッドカーを解体(2)
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こんにちは、エネルギー応用研究室の高木です。
ハイブリッドカーの解体・調査で最大の関心は、モータを駆動するインバータユニットです。ユニットのカバーを外し、インターロックを解除し、走りながら電圧、電流特性を測定しました。インバータと昇圧チョッパの構成、動作は、教科書に書かれている説明通りでした。
パワエレアカデミに置かれたプリウスは、現役のプリウスと変わりなく走ることができ、廃車にするにはモッタイナイくらいでした。今回のリバースエンジニアリングでの最大の関心は、モータを駆動するパワーユニットです。ボンネットを開けると、エンジンの横に置かれていました。
パワーユニットのふたを開けるため、障害となる周囲の部品を外しながら、ふたの固定ネジを外していきます。これがなかなか大変で、ワイパ下の大きな樹脂パネル、ついにはワイパまで取り外すことになりました。平山君は自ら志願しただけのことはあって、解体作業で覚ましい活躍を見せてくれました。
ふたが空くと、長浜さんがインバータ回路に電圧、電流プローブを手際よく接続していきます。設定が終わると、平山君と長浜さんが車に乗り込み、車を走行させながら波形を測定します。走行条件を変えて試行錯誤を繰り返すうちに、インバータの電圧・電流波形が測定できました。その後は、昇圧回路の電圧電流などの測定を行いました。
2日間の測定で多くのデータが得られました。そして得られた最大の結果は、「インバータや昇圧回路の動作は、パワーエレクトロニクスの教科書で説明されている回路動作そのもの」という、とてもシンプルな知見でした。
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