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2019年3月

2019年3月24日 (日)

4年生が学会発表、次は部門大会、そして国際会議へ

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こんにちは、エネルギー応用研究室の高木です。

高木研究室4年生の高橋君が、3月14日に北海道科学大学で開催された電気学会全国大会で学会発表を行いました。

自動車のセッションで、タイヤの回転とスベリについてシミュレーションするとともに、スベリを抑制する制御について報告しました。

彼は大学院に進学するので、今回の研究を実験に発展させて9月の電気学会部門大会で発表します。さらに、2020年に開催される国際学会IPECの発表を目指します。

高橋君は、昨年の4月に卒業研究を始め、スベリを含めた電気自動車の操舵性について研究しています。自動車が操舵性を確保して安定走行するため、タイヤのスベリとそれを抑制する制御は重要な技術です。こうした研究では、現象を定量的に把握して理解するため、車両モデルを使ったシミュレーション解析が有効です。昨年、EVレースに参加した車両(EVカート)を対象にシミュレーションを行い、新しい制御関数を提案し、これらをまとめて電気学会で発表しました。

彼は大学院への進学が決まっており、スベリ制御の研究を継続します。次の目標は、解析で得られた結果を、実験で検証することです。EVカートに使っているインバータ基板には、外部信号(電圧)により、モータに流れる電流を制御する機能がついています。PCからの制御信号を電圧に変換して、スベリを低減するようモータを制御します。5月中旬までに実験手法を確立し、8月末に開催される電気学会の部門大会の原稿としてまとめます。

解析で得られた知見を実験で確認できれば、解析と実験がまとまった結果となり、国際学会での発表が目指せます。パワーエレクトロニクスの分野では、中国、韓国、日本が共同して主催している国際学会IPEC(International Power Electronics Conference)があります。開催地はこの3国間で順送りしており、2018年5月には日本の新潟、2019年5月が韓国の釜山で、2020年は中国の予定です。2020年のICEP2020 で学会発表できるよう、学生・教員ともに気合を入れて研究に励みます。
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2019年3月13日 (水)

チェコで開催された国際学会に参加-世界遺産プラハ

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こんにちは、エネルギー応用研究室の高木です。

前回、国際学会に参加したことを書きましたが、今回は少し軽い内容です。

国際学会に参加すると初日は午後からだったり、最終日が午前中までだったりして、観光する機会もあります。また、会議は夕方5時前後には終わるので、夜景を見に行くこともできます。

そんなわけで、チェコの首都プラハの観光スポットを紹介します。

世界史に書かれているように、ヨーロッパではローマ帝国の勢力が衰えると、ゲルマン民族の大移動によりポルトガルからドイツに及ぶ広大なフランク王国が誕生します。これが、9世紀には、スペイン王国、西フランク王国、東フランク王国に分裂します。さらに、ドイツのもととなる東フランク王国は、10世紀に神聖ローマ帝国となります。

この頃、チェコの地にはチェック人の王国、ボヘミア王国ができます。ボヘミアン王国は11世紀に神聖ローマ帝国に編入され、14世紀からはドイツ人の王に支配されます。しかしながら、ボヘミア王のカレル4世は、1347年に神聖ローマ帝国の皇帝に選出されます。ボヘミア王が皇帝となったことで、プラハは神聖ローマ帝国の中心地として大いに栄えます。この頃、現在のプラハの骨格ができあがりました。

プラハの街には、カレル4世時代に建造が始まった建物が多く残っています。その代表となるがプラハ城にある聖ヴィート教会とカレル橋です。聖ヴィート教会はゴシック様式の壮麗な教会で、巨大な建物です。

中に入るとその空間の大きさに圧倒されます。周囲のステンドグラスや、2tもの銀を使った聖ヤン・ネポムツキー墓碑は驚きです。この教会の改築が始まったのがカール4世の時代で、最終的に完成したのは20世紀に入ってからです。

プラハ城は街を見下ろす高台に立ち、そこからカレル橋までは王に仕えた貴族の建物が並び、中世の街並みが残っています。カレル橋は14世紀後半から15世紀初めに建造され、橋の両側には30体の彫像が並んでいます。何度かの洪水にも耐え、600年近くも健在な橋です。プラハ城からカレル橋まで歩けば、輝かしい中世ヨーロッパに浸ることができます。

そして、もう一つ、プラハの夜景はとてもきれいです。カレル橋からは幻想的なプラハ城が見え、多くの観光客でにぎわっています。

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2019年3月11日 (月)

チェコで開催された国際学会に参加-準備と発表

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こんにちは、エネルギー応用研究室の高木です。 

光学・レーザ関連の国際学会 Photoptics2019がチェコのプラハで開催され、227日に半導体レーザの熱解析について発表しました。

企業に勤めていた頃は、打合せでの海外出張はありましたが、国際学会で発表するのは12年ぶりでした。これを機会に、教員だけでなく学生にも参加するよう指導したいと思います。

2015年に大学に着任して4年が経過しようとしています。国内学会ではコンスタントに発表できるようになり、次は国際学会と考えていました。

10 月にホームページを見ていてい、今回の国際学会を見つけました。英文4ページの予稿作成を作成し、受理したとのメールが届きました。3名の査読者のうち、2名はOK1名から何点かの修正要求がありました。数回にわたり修正を行い、最終的に発表が決まったのは1月中旬でした。

卒業研究の発表が終わると、発表資料の作成に取りかかりました。日本語の発表資料と発表原稿を作り、英語にしました。プロジェクタで発表資料を映し、発表原稿をもとに発表練習しましたが、持ち時間を大幅にオーバしました。その後は、研究員の方のアドバイスを受けて練習していると、以前に国際学会で発表していた感覚が戻ってきました。

学会は、チェコ共和国の首都プラハで開催されました。世界遺産に登録されているプラハ城から1kmほど離れたホテルの2階が会場でした。

自分の発表は学会最終日27日、しかも1番最後でした。数日にわたる学会では、発表が終って帰国する人や観光に行く人もいて、参加人数が減ってきます。今回は、2日目と同じぐらいの参加者があり、発表を熱心に聞いてくれました。

企業にいると2040歳ころまでは国際学会で発表の機会がありますが、育成のため若い人が行くようになります。教員になって始めての国際学会で発表したのを機に、今後はコンスタントに発表していきたいと思います。

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2019年3月 7日 (木)

産学共同研究の新規開始

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

産学共同研究を新規に開始しました。

ビジネスフェア(主催:西武信用金庫)出展時のご縁で話が始まりました。こういった出会いはとても大切ですね。

新テーマは住宅を対象にした内容です。4月に入学する大学院生を中心としたメンバーで取り組み、天野研として大きな柱の一つになります。

2019年3月 6日 (水)

学内合同企業セミナー

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

今週は学内で合同企業セミナーを開催しています。これは学内最大の就活イベントで、5日間、各日約120社にお集まりいただき、数百名の学生が参加します。

20190304

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