大学院生の学会発表
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。
3月15日~17日に富山大学で電気学会の全国大会が開催され、排熱発電とプラズマ殺菌で1件ずつの発表を行いました。排熱発電はシンポジウム、プラズマ殺菌のシミュレーションは一般講演での発表となりました。
電気学会では注目が集まっている研究テーマについて、調査専門委員会を作り、2~3年の期間で研究動向を精査します。これらの活動成果を報告するのがシンポジウムです。環境に優しい半導体として関心が集まっているSiC、GaNパワーデバイスの調査専門委員会が2015年に結成され、委員として加わりました。今回のシンポジウムでは、排熱発電への展開を応用例として紹介するとともに、他企業や他大学と行った調査結果ついて発表しました。SiCやGaNの応用技術は電気学会の中でもとくに注目が集まっており、200人以上の聴講があり大盛況でした。
一般講演では、殺菌用プラズマ源のシミュレーションについて報告しました。気体に高い電圧を加えると電子とイオンからなるプラズマが生成されます。プラズマは化学的反応性が高いことから大腸菌などの殺菌応用が検討されていますが、電子やイオン密度などの内部状態は十分には把握されていません。空気を窒素と酸素の混合ガスと仮定し、これに電圧を加えて生成されるプラズマのシミュレーション結果を報告しました。説明後には多数の質問があり、この分野への関心の高さを再認識しました。
その他、電磁環境のセッションで座長を務めたり、論文編委員会に参加するなど、有意義な学会参加となりました。
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こんにちは、電気電子工学科の高木です。 初日は、モータを廻す回路の説明から始まりました。午前に講義を聞き、午後からは基板に電気電子部品を半田付けしていきます。最初の工程は、磁気を検知するセンサーを組み立てる作業でしたが、基板の裏表を誤って付けてしまいました。取り外して付け直そうと思いましたが、周囲からはどんどん遅れていくので、講師の先生から新しい基板とセンサーを提供していただきました。その後は、慎重に半田付けを進め、3番目に完成しました。
環境に優しい車としてハイブリッドカー、電気自動車など、電気で動く車が注目されています。こうした電動自動車(EV Electric Vehicle)で、エンジンの代わりに使わるのがブレシレスDCモータです。DCは直流(Direct current)という意味で、前半のブラシレスは文字通りブラシが無いことを意味します。従来の直流モータでは回転を継続するためのブラシがありましたが、この機能を半導体動作で置き換えたのがブラシレスDCモータです。
電気電子関連の本を扱うCQ出版のブレシレスDCモータの2日間セミナーを受講してきました。当日は、7名の参加がありました。うち3名はEVレースに参加の高校、工専、大学の先生方、2名が企業からの参加、1名は個人としての参加でした。
2日目は、午前にモータの特性やエンジンとの比較などの説明を受けました。午後からは、モータのコアにエナメル線を巻く作業です。エナメル線の径が1.1㎜と太いため、引っ張りながら巻かないと弛みがでます。足でエナメル線のボビンを押して巻いていきますが、かなりの力が必要で、巻き上がった頃には肩が痛くなっていました。完成したモータを前日の基板に接続し、電源を接続し、スイッチを入れます。速度調整用の抵抗を廻すとモータが回り始め、無事に完成です。年甲斐もなく大感動してしまいました。
今回のモータは、国内のEVレースで多く使われています。機械工学科、応用化学科の先生方と検討中のEVプロジェクトでは、4個のタイヤのそれぞれをこのモータで駆動する計画です。希望する学生に、是非、この基板とモータ作りにチャレンジしてもらいたいと思います。