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電気自動車用ブラシレスDCモータの製作セミナーに行ってきました

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の高木です。

環境に優しい車としてハイブリッドカー、電気自動車など、電気で動く車が注目されています。こうした電動自動車(EV Electric Vehicle)で、エンジンの代わりに使わるのがブレシレスDCモータです。DCは直流(Direct current)という意味で、前半のブラシレスは文字通りブラシが無いことを意味します。従来の直流モータでは回転を継続するためのブラシがありましたが、この機能を半導体動作で置き換えたのがブラシレスDCモータです。

電気電子関連の本を扱うCQ出版のブレシレスDCモータの2日間セミナーを受講してきました。当日は、7名の参加がありました。うち3名はEVレースに参加の高校、工専、大学の先生方、2名が企業からの参加、1名は個人としての参加でした。

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初日は、モータを廻す回路の説明から始まりました。午前に講義を聞き、午後からは基板に電気電子部品を半田付けしていきます。最初の工程は、磁気を検知するセンサーを組み立てる作業でしたが、基板の裏表を誤って付けてしまいました。取り外して付け直そうと思いましたが、周囲からはどんどん遅れていくので、講師の先生から新しい基板とセンサーを提供していただきました。その後は、慎重に半田付けを進め、3番目に完成しました。

2日目は、午前にモータの特性やエンジンとの比較などの説明を受けました。午後からは、モータのコアにエナメル線を巻く作業です。エナメル線の径が1.1㎜と太いため、引っ張りながら巻かないと弛みがでます。足でエナメル線のボビンを押して巻いていきますが、かなりの力が必要で、巻き上がった頃には肩が痛くなっていました。完成したモータを前日の基板に接続し、電源を接続し、スイッチを入れます。速度調整用の抵抗を廻すとモータが回り始め、無事に完成です。年甲斐もなく大感動してしまいました。

今回のモータは、国内のEVレースで多く使われています。機械工学科、応用化学科の先生方と検討中のEVプロジェクトでは、4個のタイヤのそれぞれをこのモータで駆動する計画です。希望する学生に、是非、この基板とモータ作りにチャレンジしてもらいたいと思います。

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