東京工科大学 工学部 電気電子工学科 ブログ

東京工科大学 工学部 電気電子工学科 ブログ 東京工科大学

« 共同研究 今年の抱負 | トップページ | 業界研究会を実施 »

シンプルかつパワフルな電気自動車とベクトル制御の研究

2017年1月17日 (火) 研究 | 固定リンク 投稿者: tut_staff

電気電子工学科の高木です。

昨年末に国内の自動車メーカから新しいタイプの車が発表されました。エンジンとモータの両方を使っていますが、エンジンはタイヤを廻すのではなく発電に使われます。CO2を出さず環境に優しいと言われながら、電気自動車が普及しないのはバッテリ性能に制限され走行距離が短いためです。この欠点を補うため、エンジンで発電し充電しながら走る方式が取られています。このように、自動車ではエンジンから電気モータへと電動化が着々と進んでいます。

エネルギー応用研究室では、電気自動車の基本となるバッテリ、モータ、インバータと呼ばれる駆動回路の研究をしています。これまでは、バッテリへの充電やインバータ回路の動作解析などに取り組んできました。

自動車電動化の流れを受け、こうした研究対象が自動車ではどんなふうに使われ、どんな実力なのかを調べようと考えました。そこで、カタログで見つけた電気自動車キットを調べてきました。キットを使った走行距離レース、筑波サーキットなどで行われている製品です。

11

現物を見て驚いたのは、電気自動車のモータ、駆動回路はとても小型で、写真のように車体後方の一部を占めるだけです。こんなモータで人を乗せて走るの?という感じです。ところが、スイッチを入れてアクセルを廻すと、とてもパワフルに走ります。時速40kmまでは軽くだせるということです。電気自動車は構造がシンプルかつ小型でありながら、とてもパワフルということを実感しました。

研究室ではバッテリ充電を中心に学会発表などをしてきましたが、今後は、電気自動車を意識し、ベクトル制御と呼ばれる最新のモータ駆動の研究に本格的に取り組んでいきます。

« 共同研究 今年の抱負 | トップページ | 業界研究会を実施 »

「研究」カテゴリの記事

  • 人工知能(AI)と風力発電(2017.12.10)
  • 電気学会で「排熱発電」、応用物理学会で「プラズマ」の発表を行いました(2017.09.16)
  • 学会参加報告(土木学会、福岡)(2017.09.13)
  • 共同研究活動報告 -充電制御回路の見直し-(2017.09.04)
  • 人工知能を使って新しい風力発電をつくる(2017.06.23)
2018年4月
日 月 火 水 木 金 土
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

カテゴリー

  • つぶやき・気になること
  • オープンキャンパス
  • コーオプ教育
  • 学内の出来事
  • 学生、教員の活動
  • 授業など
  • 研究

最近の記事

  • 早期一貫プログラムの3年生の学会発表(発表編)
  • 早期一貫プログラムの3年生の学会発表(申し込み編)
  • 企業見学と卒業生の活躍する姿
  • 東日本大震災
  • 学内合同企業セミナーと卒業生の消息
  • AI論文コンテストでの奨励賞の獲得
  • 沖縄・名護での計測実験
  • 卒論提出!
  • AI論文コンテストの最終プレゼンテーションへ
  • 研究室の先輩から後輩へ
 
(C)Tokyo University of Technology All rights reserved.