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100マイクロ秒の映像

| 投稿者: tut_staff

電気電子工学科の新海です。

先日の学生実験から、放電プラズマの画像をご紹介します。

2年生後期に高電圧放電現象というテーマの実験があります。その中で、20万ボルトのインパルス電圧で雷のような放電を発生させ、その撮影を行っています。

いつも、まず自分のスマートフォンで放電撮影に挑戦してもらうのですが、みんなうまく撮れません。なぜかというと、インパルス放電は高々100マイクロ秒程度の大変高速な現象なので、簡単に捉えることができないのです。普通の動画撮影機能やビデオカメラでは30fps(1秒間に30コマ)のシャッタースピードで、33ミリ秒毎に静止画を記録し、それを連続再生することで動画に見せています。そのため、100マイクロ秒の現象では、静止画と静止画の間の空白時間に埋もれてしまうのですね。

ところが、先日の実験では新しいiphoneのスローモーションモード240fpsで放電をとらえた学生がいました。それがこちら。iphone恐るべし。

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その後、特殊な高速カメラ30000fpsで撮影した画像はこちらです。

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放電の形状がよくわかります。らせんのようにも見えます。2方向から撮って画像処理すると立体構造もわかります。こうなると卒業研究レベルですね。

それにしても、100マイクロ秒の放電でも、みなさん肉眼で放電を確認できています(視力がある方なら)。人間の目と脳のスペックはすごいです。まだまだ電気電子技術は追いつきません。

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