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電気学会の産業部門大会で排熱発電の発表を行いました

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の高木です。

8月末から9月にかけて、毎年、多くの学会が開催されます。パワーエレクトロニクス関連の学会として、830日~91日に群馬大学の荒牧キャンパスで電気学会 産業部門大会が開催されました。電力変換回路、モータ駆動、電気自動車・鉄道などで幅広い産業分野の発表が行われました。31日にはトヨタ自動車による自動運転の特別講演があり、多くの参加者が熱心に聞き入っていました。また、学会期間中には「新材料パワー半導体の変換器応用に関する技術協同研究委員会」も開催され、委員会にも参加しました。

産業部門大会では、「GaNパワーデバイスを使った排熱発電用変換器III」という題目で発表しました。熱電素子の発電特性及び電力変換回路を組合わせたシミュレーションと、電力変換器の動作特性についての内容です。これまでは、電力変換器のシミュレーション結果しか報告できませんでしたが、6月にGaNデバイスを入手し、7月には駆動回路が完成し、GaNデバイスでの実験が可能となりました。

8月には岩崎通信(株)さんの御厚意で、差動プローブと最も高精度な電力アナライザをお借りすることができました。差動プローブは2点間の電圧変化を測定するプローブで、測定ノイズを大幅に低減できます。Siに対し10倍以上速いGaNデバイスのスイッチング波形を高精度に測定できました。また、電力アナライザによりSiに対するGaNデバイスのスイッチング損失が、投入電力比で12%以上低減されることが示せました。GaNの動作特性については報告例が少なく、多くの参加者の関心を集め質問を受けました。

これまで3回の発表で、シミュレーションと実験結果の両面からGaNデバイスの優位性を提示してきました。電気学会では部門大会に投稿された6ページの原稿に加筆・修正し、論文として投稿する制度を取っています。来年の部門大会では3回の発表結果をまとめて6ページ形式の原稿を作成し、論文投稿することを目指します。

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