オープンキャンパス報告-電電虫号デビュー
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こんにちは、電気電子工学科の天野です。 画像は試作中のもので、矢印の中央に文字もLEDで描きます。更に点滅パターンもセンサーを用いて自動的に変化させる予定です。看板の大きさや仕上がりはぜひ現地でご確認ください。
まもなくオープンキャンパスがあります。電気電子工学科の卒研室のある建物(研究棟C)は細長い形状をしています。そのため、建物の入り口から電気電子工学科の研究室への誘導のため、テープLEDを使った看板制作に取り組んでいます。
この看板に用いているLEDやその電源、回路、センサー、マイコンはいずれも電気電子工学科で学ぶ事柄です。
この看板作り自体はもはや日曜大具の様相を呈しています。しかし、それほど簡単にできるところに、電気電子分野の先人の功績があるといえるでしょう。
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こんにちは、電気電子工学科の天野です。
ちょっと時間がとれたので、LINE BOTのプログラムを拡充して、Facebook/Messengerへ対応させました。
実装上のポイントは対話のプログラム自体をLINE版ボットから抜き出して共通化し、同じデータベースとプログラムを使って返信を生成しているところです。これで、インタフェースはどちらを使っても、対話の内容はいつでも同一にできます。
このためにGoogle Apps ScriptでLINEとFacebook/Messengerそれぞれのcallbackだけを用意し、callback内部から共通化した返信生成等の処理を呼び出しています。このあたりはいずれ、ソースを整理して公開する予定です。
ところで、BOTは工学部での学び・研究に関係ないのでは?という疑問もありそうです。
センシング分野では、古くはセンサーネットワークとかユビキタス、最近ではIoTやエネルギーハーベスティングといったキーワードで説明されるように、広域でのセンサー利用が実用化されつつあります。そのとき通信網は様々なものを使い分けますが、データを発信する機能は通信網によらず共通で、それはBOTそのものになると言ってよいのではないかと思います。
SNSをセンサーなどの機械、ロボットが使いこなす時代も近いのかもしれません。
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こんにちは、エネルギー応用研究室の高木です。
我々の研究室では、クルマの燃費を改善するモータ制御・エネルギー回生、高温炉からの排熱を再利用する排熱発電、薬液を使わないプラズマ殺菌に取り組んでいます。それぞれ研究テーマで活用するモータ・回路シミュレーション、熱気流解析シミュレーション、プラズマシミュレーションを導入しました。
研究の進め方にはいろんなスタイルがありますが、1つの切り口として、実験を中心に進める方法、解析やシミュレーションを中心に進める方法に大別できます。僕自身も、大学を卒業して13年間はシミュレーションには目もくれず、実験ばかりやっていました。ある時、所属と研究テーマが変わり、シミュレーションをやるように指示を受けました。最初は計算機の前に座るだけで苦痛でしたが次第に調子が出て、10年間後には招待講演を受けて1冊の著書を出せるレベルにまでなりました。
今では、実験を得意にする研究者も、解析やシミュレーションを積極的に活用すべきである。逆に、解析やシミュレーションを得意とする研究者も、自分で手を動かし実験をすべきだという考えを持っています。計算機の性能が向上した今、以前ならスパコンやミニコンでしかできなかった高度計算も、PC上で容易にできるようなっています。これを使わない手はありません。一方で、精度の高いシミュレーションには、実験を通して現象を的確に把握する必要があり、実験から離れてはいけません。
こうした考えにもとづき、エネルギー応用研究室で取り組んでいる研究テーマに対し、モータ・回路、熱気流解析、プラズマの3種類のシミュレータを導入しました。モータ・回路シミュレーションは、パワーエレクトロニクスの分野でもっと多く使われているPSIMと呼ばれるソフトです。太陽電池による発電やモータの電気特性などと、電気電子回路を組合せた計算できます。熱気流解析にはクレイドル社のソフトです。パワーデバイスや排熱発電で使う熱電素子などで、空気の流れを考慮した温度計算ができます。殺菌に使うプラズマ源の特性を計算するのがプラズマシミュレーションで、プラズマ反応のデータベースが豊富なPEGSAS社のソフトを導入しました。
3種類のソフトの導入により、実験とシミュレーションを相互に活用し、研究の質とスピードを高めていきます。