エネルギー系の学生実験に向け、最新の実験装置を導入し、準備を進めています
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こんにちは電気電子工学科の高木です。
2年生の後期に組まれているエネルギー関連の学生実験の内容と準備状況について紹介します。
東京工科大学の電気電子工学科は、昨年4月に設立された新しい学科です。教員一同で、昨年度から充実した内容にしようと議論を重ね、実験内容と装置を決めてきました。現在、2年生以降の実験用の最新装置が次々と納入されており準備を進めています。
電気電子工学科では、エネルギー関連の学生実験を、今年の9月から始めます。サステイナブルで持続的なエネルギー環境を実現する専門知識について、実験で体感しながら学ぶこと目的としています。他大学で行われているこれまでの基礎的な実験に加え、再生可能エネルギーの導入、省エネ、エネルギーの有効活用を理解する実験も用意しています。
2年後期には、次の6項目の実験を行います
①変圧器・ワイヤレス給電
変圧器の製作実習と、電気自動車の充電方式などに期待されている非接触給電の実験を行います。
②高電圧・大電力
高電圧放電現象や電力設備・コージェネレーションについて学びます。
③プラズマ生成
環境応用も期待されるプラズマを生成し特性の測定を行います。
③電力系統(スマートグリッド)
出力変動の大きい再生可能エネルギーを導入するための電力システムについて、小型の電力系統装置を使って学びます。
④パワーエレクトロニクス(パワーデバイス)
直流→交流、交流→直流といった電力変換を効率良く行うパワーエレクトロニクスの基礎を学びます。
⑤モーター・ドライブ
電気自動車や鉄道車両に広く使われているモータについて、これまでのモータ特性の実験だけでなく、最小エネルギーで最大性能を取り出すモータ制御の実験を加えています。
現在、実験用の最新装置が大学に納入されており、装置の動作確認を行うとともに、実験内容の確認を行っています。 動作確認では、高速なデジタルオシロスコープにより、モータに加えられる電圧、電流波形、消費電力を調べています。 実験装置の動作を確認しながら、サステイナブルなエネルギー環境の実現に向けた工学技術を習得できる実験カリキュラムを準備していきます。
写真は、モータ・ドライブ用の実験装置と、モータ駆動回路の動作確認です。モータの後ろにある白いボックス(PE-Expert)が制御ユニットで、モータの主性能である回転速度とトルク(回転力)について、消費エネルーを考慮しながら制御(ベクトル制御)できます。
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