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コーオプ教育試行の思い出

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

先日、工学部におけるコーオプ教育の取り組みが「大学教育再生加速プログラム(AP)」に採択されました。

この知らせを聞いて、初期の取り組みとそれに参加した3名の学生のことを思い出しました。

同時に、これまで電気電子工学科ブログでは、コーオプ関連の記事はすべてコーオプ担当の笹岡先生による記事だと思い至りました。それは当然のことなのですが、ここはあえて違う視点からの記事もあれば面白いのではないか、というわけでこの記事を書き始めました。

笹岡先生ならびにその前任の小川先生のご尽力で、これまで私は合計で16名、7社でのコーオプ教育の試行に関わることができました。

その中でも最初のコーオプ教育の試行への参加は、工学部以前、私がメディア学部に所属していた2012年のことです。株式会社JVCケンウッド様からの依頼に基づいてandroidアプリを開発しました。当時、私のプロジェクト演習(自由参加型のサークル活動のような演習。藤澤先生とともにスマートフォンアプリ開発に関する内容を扱っていました)に参加していた3名の学生がこれに取り組み、後に初期の試行の一つとなりました。

この3名の学生は更に2013年に株式会社シーガル様で、今度はマニュアル作成の内容でコーオプ教育の試行に取り組みました。更に1名は株式会社エイビット様でのコーオプ教育の試行にも参加しました。

彼らにはコーオプ試行以前に演習を通じて教育を行い、それから世に出すという意味でもこれから本番を迎えるコーオプ教育にかなり近い形での試行でした。しかも3名ともその後、私の卒研室に入りましたので、卒業するまでその成果を直接、見守ることができたという点で、教育機会としても恵まれました。

コーオプ教育を通じてスキルだけでなく様々な面で鍛え上げられ、3名とも早期かつ自身の志望度の最も高かった企業から内定を得て、この3月に卒業しました。就職活動で彼らが高く評価された一因は、彼らが単なる技術スキルだけでなく、コーオプ教育を通じて「仕事」を理解していたことによると考えます。

彼らの活躍を通じて得られた知見を、今度は電気電子工学科の学生へ展開し、広く多くの学生によい経験を通じた学びの場を提供することが次の課題です。

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