コーオプ実習、そして仕事で大切なこと
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こんにちは、コーオプセンター長の笹岡(工学部コーオプ教育担当)です。
本日は、コーオプ実習(試行)を経験した先輩方の実際の声とそこからわかるコーオプ実習で大事なことをお伝えしたいと思います。
前々回のブログでは実際にコーオプ実習が試行として行われたことに触れましたね。実は、私が着任してからは50名の学生をコーオプ実習の試行に送り出し、実習終了後原則全ての先輩学生と面談をしました。
それによれば、まず会社で働くということはどういうことか、即ち、個人ではなく、周りの方々と協調してチームで成果を出すということが如何に大事か理解できたことのようでした。
例えばある学生は、小さな会社だったので社内会議に出させてもらったそうです。そこでは、当たり前ですが、仕事には納期というものがあり、それに合わせて仕事のタスクがそれぞれの部署に割り与えられ、節目節目でチェックされ、納期までに製品が納められるプロセス全般をりかいできたとのことでした。まさに、マネイジメントそのものの現場を見れたことに感動していました。
また、事前面談では伏し目がちで如何にもコミュニケーションが苦手だった方が、コーオプ実習に行って最初に言われたことが、「まず人の目を見て話せ」だったそうです。確かに、その方が企業の就職面談に行ったとして、面談者の目を見ないでてしゃべっていたら、絶対採用されないでしょう。それを聴いて、逆に、もしこの方がコーオプ実習に行っていなかったら果たして就職できるだろうか・・・とつい考えしまうとぞっとしました。
このような先輩方の感想を聴いて、私は組織で仕事をする場合、つまりコーオプ実習はつくづく「報連相」【報告、連絡、相談】(ほうれんそう)が基本であり、それが非常に大事だなあと思った次第です。というのも、私もこれまで30年以上にわたり経済産業省(典型的な組織)で仕事をしてきましたが、組織内での仕事は「報連相」がその9割くらいを占めているというのが実感です。逆に、それが出来ずに出世を棒に振った方が如何に多いか?という気がするくらいです。このようなことから、私は工学部の方々皆が「報連相」をしっかり行えるようになってくれれば、コーオプ実習に限らず、実際に社会に出てからも素晴らしい社会人としてどのような職場で活躍できると信じています。
というわけで、次回以降のブログでは、その「報連相」の要点、触りだけでも述べたいと思っています。
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