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仕事で大切なこと、ほうれんそうのポイント

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、コーオプセンター長の笹岡(工学部コーオプ教育担当)です。

前回のブログで仕事では「報連相」が大切と書きました。これまでの試行で一度コーオプ実習予定者に以下のような一斉メールを書いておりました。「報連相」の要点として丁度良いと思いましたので、引用します。

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これから書く内容は企業で実習する本学学生に最低限の社会人基礎力として心得ていてほしいことです。いわゆる「報連相」に関するポイントですので、今後の企業実習ではぜひ実践してください。

1.報告:【報告する相手にとって重要のことから先に報告する】

ここで言いたいのは、報告する内容の優先順位です。
物語は「起承転結」と言いますが、一般的には何が一番大事でしょうか?普通は【結(論)】です。従って、一般的には【結】から報告するのが正解です。ただ、実際の場面ではケースバイケースです。必ずしも結論が重要とは限りませんが、要は【報告する相手(くれぐれも自分ではないことに注意!してください)にとって重要のことから先に報告する】ことがポイントです。
従って、何かを誰かに報告する時は「報告する相手にとって何が重要かを考え、重要なことから優先して報告すること」を心がける様にお願いします。

2.連絡:【大事な要件は伝えるべき相手に確実に伝える】

連絡での要点は非常に当たり前のことです。【伝えるべき相手に確実に伝える】ことです。
例えば、これは実際にコーオプ実習生が経験したことですが、出勤の前日深夜に急にインフルエンザで熱が出て翌日の出勤が困難となりました。皆さんはどうするでしょうか。通常、深夜に会社に電話しても相手は帰宅していていませんよね。通常メールは使えます。まずはメールをして明日休まざるを得ないことを伝えます。でもこれでは50点です。その相手が朝一番でそのメールを見てくれるとは限りません。確実に伝えるためにはメールは当然としても、やはり当日朝、本人が会社に電話をして相手(例えば実習指導者)に直接連絡することで連絡は確実になります。その実習生には事前に口頭でこの報連相のポイントをレクチャーしていたので偶然本件は事無きを得ました。
皆さんも、当たり前のことですが、是非【大事な要件は伝えるべき相手に確実に伝える】ことを心がけてください。

3.相談
①単純なこと:【一度教えてもらったらメモするなど1回で確実に覚えること】

例えば用語で「LCA」(ライフ・サイクル・アナリシス)など社内で使われている略号など単純なことは【一度教えてもらったらメモするなど1回で確実に覚えること】を心がけてください。
よく最初に「君たちは初心者だからわからないことは何でも聞いてくれ」と言って頂けますが、「くれぐれも真に受けないように!」単純なことを何回も訊かれれば誰でもうんざりしますよね。

②複雑なことや難しいこと:【焦点を絞って相談する】業務を任され作業をしていると当然途中で上手くいかない時があり実習指導者に相談する必要が出てきますよね。その時貴方はどのように相談をしますか?単に「できませんでした」、「これわかりません」と言いますか?大事なのは、貴方が「どこまで考えて、どこが分からないのか」、相談内容を焦点を絞って的確に相談できることです。さもなければ相談を受けた方も相談者がどこまで分かっているか判断できませんから、どこから相談にのったらいいか、何から説明したらいいか、がわかりませんよね。そうなると相談にのっている時間が無駄に長くなるだけで、それは相談ではなく迷惑行為となり兼ねません。
複雑なことや難しいことを相談する時は、自分がどこまで考えて、どこまでやったか、しっかり説明(無為に過ごしていたわけではないとの自己アピールも兼ねます)して【焦点を絞って相談する】ように是非心がけてください。
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という具合です。

これまで書いた通りに「報連相」すれば、皆さん、どこの企業に行ってもまず間違いなく無事に勤められます。
前回ブログでも書きましたが、逆に、この「報連相」で失敗して出世を棒に振ったサラリーマン、世の中にかなり多いと思いますよ、ホントに・・・(^_^;)
でもこれってコーオプ実習に限らず、今後の大学生活でもかなり有用なことかもしれませんね。
私は工学部の皆さんが、「報連相」をしっかりコーオプ実習で実行すれば、必ずや自信に満ちて一皮むけて戻って来ると確信しています。

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