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電動台車 (No.7 オープンキャンパス準備で真っ青)

| 投稿者: tut_staff

こんにちは、電気電子工学科の天野です。

日曜日(6/21)にオープンキャンパスがあるので、電動台車の展示のための準備をしていました。

一通りの動作確認を終えようというところで、不意に動かなくなってしまいました。あれこれ試しても動きません。あと3日しかないのに...一気に青ざめました。

PCと電動台車の制御装置とをつないでいる中継回路に不具合が出ているのだと判断しました。この回路はずいぶんと古いものです。これを修復するのは難しく、作り直すこととしました。

西八王子にあるお店で部品を買い揃え、蓑虫クリップで仮配線をしながら、動くところまでこぎ着けました。これが二日前の夕方。ほっとしつつ、人気のない展示会場で半田ごてを使って配線の仕上げをしました。急造品なので見栄えはよくありませんが、とにかくきちんと動きます。

今回は簡易的にKinectを使って運転支援(自動ブレーキ)システムの体験を用意しています。実物を見てみよう、という方は是非お越しください。
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今回、作り直した元の回路は、17年前に作った回路がそのままだったようです。もう記憶にありませんが、たぶん自分自身なのでしょう。基板上には不要な素子と配線が多数、組み込まれていました。マニュアルと照らし合わせてみると、どうやらPCD/A変換ボード)の内部等価回路として記されていた部分を、別に用意すべき回路と誤解していたようです。機能上は存在していけないことはありませんが、不要な回路は保守性を著しく低下させます。

こういったところは実際的な経験を積まないと区別が難しいところですね。工学部では企業で約2ヶ月間の就業経験を行う制度(コーオプ教育)があります。こういった実践的な経験と大学での学びを組み合わせると、エンジニアとしての質は格段に高まりそうです。

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