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2015年6月

2015年6月30日 (火)

コーオプ実習から生まれた製品

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こんにちは、コーオプセンター長の笹岡です。

今回もコーオプ教育について最近のニュースを報告します。

本学学生(当時コンピュータサイエンス学部2年生)が今年の春休みに㈱エイビットで約1か月コーオプ実習でお世話になった際に開発した製品、無線による遠隔操作用のキットが実際に製品化されたというニュースです。

Phsshield_main

製品解説も動画で作って頂きましたが、皆様、一見の価値はありますので是非以下で、Youtubeでご覧頂ければと思います(3分程度)。
基板型PHSデータ通信端末「PHSシールド」

ご覧いただいて、如何だったでしょうか?本学でも学生実験や卒研等で同製品は使えるような気がしますよね。

この映像は、今後の製品プロモーション用に作成されたもので、これもコーオプ実習に引き継続き同社でアルバイトをしている同学生が作成したとのことです。

来年秋から、機械工学科の学生たち順次コーオプ実習が始まります。電気電子工学科の学生は再来年の春から夏にかけてコーオプ実習で企業で働いてもらいます。同社にもまた学生を受入れてもらえる予定です。

工学部学生が各社でどんな成果を出してくれるか今から楽しみです。

2015年6月26日 (金)

高校の出張授業

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こんにちは、電気電子工学科の新海です。

今日は高校で出張授業をしてきました。夜の地球と電気エネルギーを送る技術のお話。

写真は電力システムの模型です。すべてのパーツが電気的につながっているわけではないのですが、発電機はPMシンクロナスモーターを使って50Vくらいの出力が出る本物です。今日はこれを2台使って同期運転のデモをしました。

Img_5909

製作に一番時間がかかったのは、鉄塔や変電所のプラモデル。。。かなり凝ったつくりで学生が作ってくれました。

高校生にはどちらかというと、このあとやってもらった非接触給電の実験の方が魅力的なようでした。

帰り際に、持っていった精密ドライバで何やら一生懸命スマホを分解している生徒がいました。しかも女子。何をやっていたのか。。。将来有望です。電電女子として。

2015年6月22日 (月)

東京工科大学のコーオプ教育

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こんにちは、1年後期から始まるコーオプ教育担当の笹岡(研C307:ほとんどおりませんが・・・(^_^;))です。

コーオプ教育のクライマックスであるコーオプ実習は、最初のガイダンスでも説明しましたが、時給900円で6~8週間、原則企業で働いてもらう東京工科大だけのユニークな実習です。

これまで試行(工学部での本格実施に向けた予行演習)ということで、既存のコンピュータサイエンス学部やメディア学部の学生、延べ65名に実際に企業でコーオプ実習を体験してもらいました。実習期間が5日以上の方には希望すれば全員インターンシップの単位も1単位付与しました。

これまで50名の先輩が最大で6週間のコーオプ実習を経験し、そのうち私の知る限りでも数名がそのまま実習先企業で内定をもらって就職しています。もらった給料で自動車教習所に行って運転免許を取った方もいます。

この試行を通じてわかったことは、実習前の事前学習が非常に大切であるということでした。皆さんは大半の人はこれまで家庭と学校しか知りませんが、会社は周りが全て他人です。ここまでは学校も同じですが、会社はそれらの人と四六時中一緒に働かないと行けない点が学校と異なります。

すなわち、授業を聴いて、自分で勉強して、良い成績をとっていれば済んだ世界とは大きく異なります。その違いに対応するためのスキルを後期から始まるコーオプ演習Ⅰでは学んでもらいます。

試行でコーオプ実習に行った先輩方はこのような授業なく、いきなりコーオプ実習に出ましたが、それでもしっかり仕事を熟して、企業からも概ね高い評価を得ています。その点、皆さんは事前に万全の準備をしてコーオプ実習に行って頂きますのでご安心ください。また、コーオプ実習で手に入るまとまった給与の使い道も楽しみにして考えておいてください。

今後もコーオプ教育(特にコーオプ演習Ⅰ)について書いていきます。今日はこの辺で終わります。

2015年6月20日 (土)

電動台車 (No.7 オープンキャンパス準備で真っ青)

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

日曜日(6/21)にオープンキャンパスがあるので、電動台車の展示のための準備をしていました。

一通りの動作確認を終えようというところで、不意に動かなくなってしまいました。あれこれ試しても動きません。あと3日しかないのに...一気に青ざめました。

PCと電動台車の制御装置とをつないでいる中継回路に不具合が出ているのだと判断しました。この回路はずいぶんと古いものです。これを修復するのは難しく、作り直すこととしました。

西八王子にあるお店で部品を買い揃え、蓑虫クリップで仮配線をしながら、動くところまでこぎ着けました。これが二日前の夕方。ほっとしつつ、人気のない展示会場で半田ごてを使って配線の仕上げをしました。急造品なので見栄えはよくありませんが、とにかくきちんと動きます。

今回は簡易的にKinectを使って運転支援(自動ブレーキ)システムの体験を用意しています。実物を見てみよう、という方は是非お越しください。
P_20150619_171110_2

今回、作り直した元の回路は、17年前に作った回路がそのままだったようです。もう記憶にありませんが、たぶん自分自身なのでしょう。基板上には不要な素子と配線が多数、組み込まれていました。マニュアルと照らし合わせてみると、どうやらPCD/A変換ボード)の内部等価回路として記されていた部分を、別に用意すべき回路と誤解していたようです。機能上は存在していけないことはありませんが、不要な回路は保守性を著しく低下させます。

こういったところは実際的な経験を積まないと区別が難しいところですね。工学部では企業で約2ヶ月間の就業経験を行う制度(コーオプ教育)があります。こういった実践的な経験と大学での学びを組み合わせると、エンジニアとしての質は格段に高まりそうです。

2015年6月18日 (木)

1年生の工学基礎実験

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こんにちは、電気電子工学科の黒川です。

今日は工学基礎実験の風景をお送りします。

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年生の工学基礎実験では、マイコンを使って回路を動かすグループと、物理、電気の基本的な実験を行うグループとに分かれて実験を行います。このグループは前期と後期で入れ替わり、1年かけて両方の実験を行います。

今日は電気回路の実験におじゃまして写真を撮らせてもらいました。

1年生はまだまだ基礎的な実験が多いのですが、学年が上がるに実験のバリエーションも増えて行きます。まずは土台をしっかりということで基礎実験頑張りましょう。
Photo_2

2015年6月12日 (金)

センサーによるスポーツ支援

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

先日、調査課題のためやってきた学生から質問を受けているときに、ボウリングのファールセンサーについての質問がありました。一般に身近かどうかはともかく、私にとってはたいへん身近な例ですが、これまで授業等で例として説明に使っていなかったことに気づかされました。

というわけで、まず先週は「キャンパスのボウリング場」という記事を書きました。

今回は本題?のファールセンサーの話です。 ボウリングのレーン(ボールが転がっていくところ)にはオイルが塗ってあります。スポーツ・ボウリングではこのオイルの状態と変化を把握することがたいへん重要となってきます。時間経過とボールが転がる度にオイルの状態は少しずつ変わります。どの位置で曲がり始めるか、どれぐらい曲がるか、といったことを予測しながら投げるわけです。

そんなレーンに対し、足を踏み入れることはルールで禁じられています。レーンに踏み込んで戻ると、このオイルが靴やアプローチについてたいへん危険でもあります。アプローチからレーンにはみ出すことをファールといい、ボウリング場のレーンには必ずファールセンサーがついています。はみ出すと「ぶっぶー」とブザーが鳴る仕組みです。

1s

ボウリング場によっては普段はセンサーを切ってあることも多々あるようですが、ファールは0点となります。多くの場合、光(赤外線)発光素子と受光素子を用いた通過センサーとなっているようです。

受光素子は常時、発光素子から発せられ光を受光していますが、間を遮られるとこの受光が途絶れます。反射板を用いている場合には到達時間が短くなることも考えられます。これらにより何かが通過したかどうかを判断できる仕組みです。単純ですが確実性が高く、いろいろなところで同じ原理のセンサーが用いられています。

スポーツでのセンサーの活用といえば、タイムを測定する計時装置がもっとも普及しているものと思いますが、センサーが急速に小型化・省電力化・高精度化しているので、これからはもっといろいろなセンサーを用いたスポーツ支援が出てくるものと期待できます。そういった分野にも活躍できるように、学生にはいろいろと学んでもらいたいところです。

追記: このセンサーの写真を撮るために、学内のボウリング場へ行ってきました。その際のスコアは図のようにあまりよいものとはいえませんでした...。

2015年6月 8日 (月)

古くて新しいアナログ技術(その2)

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こんにちは、電気電子工学科の新海です。

前回に続き、アナログ回路技術のお話です。

先日、電機メーカーの方とお話をしている時、社内のアナログ回路技術者が足りなくて困っているという話題が出ました。外注業者を使わざるを得ないので、アナログ回路設計が開発期間のネックになっている、とのことでした。大手の電機メーカーでもどこも似通った状況のようです。

1980年代からデジタル回路技術が爆発的に広がりました。あらゆるところでデジタルの集積回路が使われました。デジタルであるからこそ、膨大な集積回路の設計が可能になり、デジタル回路技術者も大量に養成され、アナログ回路技術者は減少しました。

しかし、最近は新たなアナログ回路技術の需要が急拡大しているようです。

理由は大きく2つあります。一つは、前回お話した半導体のスイッチング速度がどんどん上がり、伝送速度が大きくなっていること。最先端の性能を引き出すにはアナログ技術の知識も必要になってきました。

もう一つは、センサと無線を使ったセンサネットワークの需要が急増していること。スマートコミュニティなどのインフラ、医療機器、スマートホンなどの成長分野で特に増えています。センサは自然界とのインターフェースですから、必ずアナログ回路技術が必要になります。

アナログ回路技術を理解するには、電気回路や電磁気学、半導体物性など幅広い知識と、経験の積み重ねが必要です。一人前になるには長い時間が必要です。

比較的差別化しやすく、技術のコモディティ化を防ぎ、日本の技術力を発揮できる分野とも思います。できるだけ短期間で戦力になるエンジニアを養成するという視点も大事かもしれません。

いずれにしても、これからはアナログもデジタルも、そしてソフトウェアもわかるエンジニアが必要なのでしょう。

力をつければ、自分の腕一本で、一生涯フリーランスの技術者として稼いでいくことも可能になるかもしれません。

2015年6月 5日 (金)

キャンパスのボウリング場

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こんにちは、電気電子工学科の天野です。

金色のボウリングのピンが5本、私の教員室にあります。

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これらはとあるボウリング場で行われていた試合で優勝トロフィーとしてもらったものです。ピンの仕様としては本物です。
ボウリングのピンを間近で見たり触るような機会はあまりないと思いますが、ボウリングのピンは高さが38センチ、重量が1.6kgあります。一升瓶に近いですね。

ちなみにボールは直径22センチ, 重さはもっとも重たいものが16ポンド=7.25kgです。

私にとってのボウリングは30歳頃になにか運動を始めようと思い立ち、健康のために始めたものでした。無謀にもボウリング場で開催されていた試合(ボウリング場によっても、試合によっても違います。月一回とか、週一回とかいろいろな形式のものがありました)に出るようになりました。その中で、偶然にもとあるボウリング場のとある試合で優勝することが5回あったので5本のピンが並んでいます。

そんなボウリング好きだったので(?)、本学のボウリング部の顧問も担当しています。実は八王子キャンパスには学内にボウリング場があります。私の知る範囲では学内にボウリング場のある大学は国内に他にありません。

全般的に学生ボウリングは西日本の方が活発なようですが、本学のボウリング部もなかなか健闘を続けていますので、応援してもらえたら幸いです。

2015年6月 1日 (月)

宮古島で学会発表

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こんにちは、電気電子工学科の黒川です。

先週は沖縄県の宮古島まで行ってきました。

普段はトライアスロンの関係で個人的に良く来る宮古島なのですが、今回は私の研究室の学生の発表のお供です。

写真からも伝わって来るように、始めての発表でかなり緊張している様子でしたが、終わってしまえば一気に笑顔に戻ってました。良い経験になってくれると良いですね。

発表が終わった後は何人かで打ち上げということで沖縄料理と泡盛を堪能してきました。

Kuro

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