古くて新しいアナログ技術
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こんにちは、新海です。
先日、ある計測器メーカーの方が、最新の測定器をもって話をしに来てくださいました。
GaNという新しい材料のパワーデバイスのスイッチング(ON/OFF)の測定デモを見せてくれました。なんと数ナノ秒の高速スイッチングです。従来のSiを使ったパワーデバイスとは桁違いです。
スイッチング速度が上がるとエネルギー損失が減るのでよいのですが、その際に高い周波数のノイズがたくさん発生するので、しっかり測定をして把握する必要があります。
しかし、ここまで速い現象になると、うまく測定できる装置や腕を持った技術者・研究者も少ないようです。うまく測るには電磁気学や回路理論の知識を総動員し、特にアナログ回路の経験がものを言います。
昔から、高周波や高電圧の技術分野では、アナログ的な難しい測定技術の腕をもった人たちがいました。あくまでそれは限られた分野の話でした。しかし、半導体の世界では一気に裾野が広がります。使われる場所や量が桁違いです。今後こういった技術をもった人の需要が高まるのでしょう。
ここ30年でデジタル回路技術は急成長してきましたが、ここへ来て再びアナログ回路技術の必要性が高まっています。みなさんもアナログ回路に挑戦してみませんか?
半田コテを片手に持って。。。
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