パワーエレクトロニクスを中心とした電気エネルギー応用の研究を担当します
| 固定リンク 投稿者: tut_staff
こんにちは、4月から電気電子工学科に着任しました高木です。
大学の印象や、研究内容、そして趣味について紹介します。
まず。大学に来て良かったと思うのはキャンパスの環境。タイル壁やガラス張りの校舎が並び、研究室の裏では鳥がさえずり、とても快適です。
逆に辛いのは朝の通勤。通勤時間が長くなったのと、町田駅から橋本駅までの横浜線の混雑はいまだに憂鬱です。
研究分野のパワーエレクトロニクス(略してパワエレ)というのは、電気エネルギー(パワー)を電子回路(エレクトロニクス)で制御し、モータを動かしたり、電気を作り出したりする技術です。
聞き慣れない言葉かもしれませんが、周囲はパワエレ製品で溢れています。
最も身近にあるのは洗濯機です。洗剤を入れて洗う時、洗濯槽はある方向に何回も廻り、そして停止し、次には逆方向に回ります。脱水では、回転数を徐々に上げ、一挙に停止します。モータが洗濯槽を自由自在に動かしています。同様に、エレベータ、電車、電気自動車などでもパワエレは大活躍しています。
また、単にモータを制御するだけでなく省エネにも貢献し、家庭エアコンの消費電力を、1995に比べて40%も削減しています。
今、パワエレ分野には新しい技術の波が押し寄せています。
1つは新しい材料の電子部品の出現です。これまで主流のSi材料に対し、GaNやSiCといった材料の電子部品が製品化されています。省エネ効果が大きく、装置を格段に小型化できます。
もう1つは、パソコンなどで使われる演算素子の性能が向上したことで、より高精度なモータ制御ができるようになったことです。研究環境を立ち上げ、GaNやSiC部品を使ったパワエレ回路、複雑なモータの制御について研究していきます。
最後に趣味について。
大学の頃にやっていたテニスを10年程前から再開しました。今では、最低でも月に1回はやっています。
時間とお金をかけているのが、日本百名山。作家の深田久弥さんが300百の山から選んだ日本百名山は、北は知床の羅臼岳から、南は屋久島の宮之浦岳にまで広がっています。
昨年の夏、北海道の幌尻岳に登り、87座まで終わりました。
着任したばかりなので分からないことも多く、皆さんの協力を得ながら、パワエレの研究を進めていきたいと思います。よろしく、お願いします。
「研究」カテゴリの記事
- 人工知能(AI)と風力発電(2017.12.10)
- 電気学会で「排熱発電」、応用物理学会で「プラズマ」の発表を行いました(2017.09.16)
- 学会参加報告(土木学会、福岡)(2017.09.13)
- 共同研究活動報告 -充電制御回路の見直し-(2017.09.04)
- 人工知能を使って新しい風力発電をつくる(2017.06.23)